2019年12月20日

大人のジャズ・ボーカルはいかが?おすすめのCD2枚!

素敵な人と過ごす大人の夜に


大切な日。
落ち着いた雰囲気の中で、大事な人と寄り添いたいなんて思うことがありますか・・・・・・
そんなシュチュエーションにお勧めの、しっとりと落ち着いたジャズボーカルを2枚ご紹介いたします。

Film2-GrenBar.png

評価:★★★★★5.0点


ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン
(2014/10/08)
ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン、ジョニー・ハートマン 他

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まずは一枚目。
男性がちょっと大人の雰囲気で、彼女と親密になりたい時に・・・・・・

これはジャズの名人が集まって、あなたの素敵な夜のために、甘いボーカルと、端整な調べで完璧なムードを作り上げてくれます。
男性ボーカル、ジョニー・ハートマンの低く甘い声が心に沁み込み、名人ジョン・コルトレーンのサックスは、押さえた中に情感を含んでリリカルです。

暗くした部屋で、このレーコドを聞きながら、お酒を飲んでください。
押さえた大人の、まろやかで、ホット・チョコレートのような濃厚な甘さに包まれます。
身も心もリラックスし、音楽に陶然と酔うこと請け合いです。

これでお相手と上手くいかないようなら、そんな感性の人とは別れちゃいなさい!
ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマンで『my one and only love』

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評価:★★★★★5.0点



ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウンヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン
(2014/10/08)
ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン、ヘレン・メリル 他

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2枚目は女性ボーカル「ヘレン・メリル」。
スモーキーボイスとは、この人のためにある言葉です。
人呼んで「ニューヨークのため息」オシャレでセクシーで切ない。

感情を抑えたクールなささやき声は、抑制された低音部の煙るような歌となって、聞くものの心を人恋しい思いで満たします。

ノラジョーンズの声が好きな人や、切ない系の歌をお好みな人なら、気に入ってもらえると思います。
バックを固めるのも、トランペット、クリフォード・ブラウン、ピアノ、ギル・エバンス。
編曲がクインシ−・ジョーンズという豪華なもの。

おすすめは「ホワッツ・ニュー」「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」。


ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウンで『You'd Be So Nice to Come Home To』


この2曲は、何度聞いても胸の奥でかすかな甘い痛みを呼び覚まします。

女性側からアプローチをするに相応しい、大人の女の秘めた思いを聞くうちに、彼の頬を涙がぬらしていることでしょう。

この歌を聴いてあなたを好きにならない男なら、いますぐ殴ってしまいなさい。
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posted by ヒラヒ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月28日

アルバム『デイ・ブレイクス』ノラ・ジョーンズのジャズボーカル

ジャージーな一枚




評価:★★★  3.0点

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歌手ノラ・ジョーンズ紹介
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njones.jpgノラ・ジョーンズ(Norah Jones、本名:Geethali Norah Jones Shankar、1979年3月30日 - )は、アメリカ合衆国のピアノ弾き語りジャズ歌手、ジャズ・ピアニスト、女優。父はインドで最も有名な音楽家のひとりでビートルズにも影響を与えたシタール奏者ラヴィ・シャンカル、異母妹はイギリス人シタール奏者のアヌーシュカ・シャンカル。(wikipediaより)


(ノラ・ジョーンズの代表曲@「Don't Know Why」)


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ノラ・ジョーンズ『デイ・ブレイクス』収録曲
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1. バーン
2. トラジディ
3. フリップサイド
4. イッツ・ア・ワンダフル・タイム・フォー・ラヴ
5. アンド・ゼン・ゼア・ワズ・ユー
6. ドント・ビー・ディナイド
7. デイ・ブレイクス
8. ピース
9. ワンス・アイ・ハッド・ア・ラーフ
10. スリーピング・ワイルド
11. キャリー・オン
12. アフリカの花
13. キャリー・オン (ライヴ) (ボーナス・トラック)
14. フリップサイド (ライヴ) (ボーナス・トラック)
15. ピース (ライヴ) (ボーナス・トラック)
16. ドント・ノー・ホワイ (ライヴ) (ボーナス・トラック)

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アルバム『デイ・ブレイクス』感想
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ジャージーな味が濃いアルバムに仕上がっていると思います。
ジャズ・サックスの今や長老と言っていい、ウェイン・ショーターが@、F、G、Kに入っているのも、そんな印象を強くしているように感じます。

キャッチーな曲は、Jキャリー・オン
ノラのハスキーな声が良く映える曲だと思います。


そして、タイトル曲「デイ・ブレイクス


ジャズ・テイストのノラ・ジョンーズが好きな方には、出色のアルバムではないでしょうか?

しかし、個人的にノラのスモキー・ヴォイスが大好きですが、それは逆にジャズであろうとカントリーであろうとR&Bだろうと、音楽的なジャンルや曲調に関わらず、彼女の声がメロディーに調和していることが大事なのだと、このアルバムによって分かったようです。

つまりは、音楽的な色よりも、ノラの声の響きをより引き出してさえくれれば、どんな曲調でも構わないという・・・
そこで、私の好みを言わせていただければ、今回のヘビーなジャズの音だと彼女の声が暗く落ち込んでしまったように感じました。

彼女の歌から華やかさが欠けると、沈んだ色調が強くなり響きが悪いと個人的には感じました。

残念ながら標準作という印象です。

ノラ・ジョーンズの歌う、エルビスの"ラブ・ミー・テンダー"

彼女の声が引き立つアレンジがすばらしい・・・・・・・




posted by ヒラヒ at 17:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月20日

原田知世『カコ』心地良い癒しの声が聞ける「名盤」

これは私にとって「名盤」ナノダ



評価:★★★★★ 5.0

爽やかで清涼感を味わえるCDのご紹介。
歌うのは映画『時をかける少女』のヒロインを演じた原田知世です。
プロフィール
原田 知世(はらだ ともよ、1967年11月28日 )は、日本の女優、歌手。
長崎県長崎市出身。ショーン・ハラダ所属。原田貴和子は実姉。バンド・pupaではボーカルを担当。

toki.jpeg1982年『角川・東映大型女優一般募集』オーディションで特別賞を受賞し芸能界入りする。1983年、主演した『時をかける少女』(大林宣彦監督)でスクリーンデビュー。「角川三人娘」の薬師丸ひろ子、渡辺典子と同様に主題歌も歌った。『愛情物語』(1984年)、『天国にいちばん近い島』(1984年)、『早春物語』(1985年)に主演。1986年に角川春樹事務所を独立し、その後、『私をスキーに連れてって』(1987年)、『彼女が水着にきがえたら』(1989年)などに主演。最近はNHK連続テレビ小説『おひさま』(2011年)、映画『しあわせのパン』(2012年)・『ペコロスの母に会いに行く』(2013年)、ドラマ『紙の月』(2014年)などに出演している。歌手としては、デビュー以来、継続的にアルバムをリリースしている。オリコンチャートによると、原田のシングルの累計売上は194万枚を記録し、アルバムは81万枚、シングルとアルバムの合計の売上は275万枚となっている。(Wikipediaより引用)


そんな原田知世が歌うこのCDは古今東西の名曲の、カバーアルバムです。
原田知世<カコ
収録曲
kako.jpg1.THE END OF THE WORLD
(詩:Sylvia Dee 曲:Arthur Kent)
2.UN BUCO NELLA SABBIA
(詩:A.Testa 曲:P.Soffici)
3.THE LITTLE BIRD
(詩・曲:John D.Loudermilk)
4.WINCHESTER CATHEDRAL
(詩・曲:Geoff Stephens)
5.BOTH SIDES NOW
(詩・曲:Joni Mitchell)
6.ERECTRIC MOON
(詩・曲:Leitch Donovan)
7.T'EN VA PAS
(詩:Regis Wargnir,Cathrine Cohen 曲:Romano Musumarra)

曲名を聞いただけでは「どんな曲?」なのですが、実際に聞けば「あ〜知ってる」というナンバーです。
60年代を中心とした洋楽の選曲がまたシブい。

原田知世さんは日本語の歌詞をうたうとハラハラするところもあるのですが、このCDに関しては洋楽を歌っているので素直に聞けます。
じっさいのところ、英語やフランス語を母国語とする人たちからすれば、ナンだコレは!?となるにしても、日本人であれば言葉の意味が判らない分、純粋に声の響きが心に響くような気がします。

ムーンライダーズで有名なプロデュサー鈴木慶一のアレンジも、ボーカルを最も効果的にバックアップする音作りで盛り上げています。

まずは一曲、最初の「THE END OF THE WORLD」の広がりと、クリアさがこのアルバムの特徴を語っています。

スキータ・デイヴィスの歌う「THE END OF THE WORLD」のオリジナルをまずはお聞き下さい。

対して、原田知世の「THE END OF THE WORLD」

鈴木慶一のアレンジで曲の広がりが出て、原田知世の声とよくマッチングしていると思います。


以下、このCDのオリジナル曲を紹介させていただきましょう。

2.ミーナの歌う「UN BUCO NELLA SABBIA」


3.マリアンヌ・フェイスフルの歌う「THE LITTLE BIRD」


4.ニュー・ヴォードヴィル・バンドの歌う「WINCHESTER CATHEDRAL」


5.ジョニー・ミッチェルの歌う「BOTH SIDES NOW」


6.ERECTRIC MOON
クロディーヌ・ロンジェのアルバム、愛のプレリュード(We've Only Just Begun)の中の一曲
動画は見つかりませんでした。

7.エルザの「T'EN VA PAS」


このオリジナルを、原田知世がどう歌うかCDでご確認下さい。

しかし、ボーカリストというものの不思議さを思わずにはいられません。

このオリジナルの歌手達に較べて、原田知世という歌手は、声量や音域など、音楽的な技術が秀でているとは決していえません。
むしろ技術が低いというほうが正直な感想です。

でも素晴らしい。

純粋に音としての声が際だって響いてきます。

そして生まれた曲逹は、真っすぐピュアでクリアな、まるで聖少女なんて言葉がうかぶぐらい、奇跡的な清潔感を創出しています。

ボーカルという生身の楽器に潜む、千変万化の表現がどれほど豊穣なのかの証明だと思います。

この素直さは持って生まれた力としか、言いようがないでしょう。

つまり天才ということです。

騙されたと思ってお試し下さい。

原田知世の歌う「T'EN VA PAS」


このラストの余韻がまたシアワセだったりします・・・・・・・





ラベル:原田知世
posted by ヒラヒ at 17:44| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする