2023年05月27日

映画『ピアノレッスン』美しく哀しい女性映画!再現ストーリー/詳しいあらすじ解説・ネタバレ・ラスト・評価

映画『ピアノ・レッスン』詳しいあらすじ・ネタバレ 編

原題 The Piano
製作国 オーストラリア
製作年 1993年
上映時間 121分
監督 ジェーン・カンピオン
脚本 ジェーン・カンピオン


評価:★★★★  4.0点

この映画は公開当時、高い評価を得て数々の賞に輝きました。

口のきけないヒロインとマオリ族に同化した恋人との恋の行方を描きます。

その美しい映像と、流麗なテーマ曲に彩られた本作品は、女性であれば一見の価値がある「女性映画」だと思います。
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<目次>
映画『ピアノ・レッスン』詳しいしあらすじ
映画『ピアノ・レッスン』予告・出演者
映画『ピアノ・レッスン』受賞歴
映画『ピアノ・レッスン』ネタバレ
映画『ピアノ・レッスン』ラスト

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映画『ピアノ・レッスン』詳しいあらすじ


piano_rogo.png6歳の頃から自ら話す事をやめたエイダ(ホリー・ハンター)は指の隙間から、1852年のスコットランド見ていた。彼女は、ピアノを言葉代わりとし、自らのもとから去った恋人との間にできた、一人娘のフローラ(アンナ・パキン)と共に暮らしていた。
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ある日父親の決めた縁談に従い、娘と共にニュージーランドの入植民であるスチュアート()の下に嫁ぐ。
荒波を超え、二人はニュージーランドの浜辺にピアノと共に上陸する。嵐の中エイダは浜辺で、一夜を明かす。
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翌日、ようやく夫スチュアートと、マオリ原住民をまとめるべインズ()が迎えに来るが、夫はエイダがピアノを一緒に運んで欲しいと頼んでも、重いピアノは置き去りにされた。
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悪路をマオリ族に荷物を運ばせ、家へようやく到着する。スチュアートの親族に迎えられて、大雨が降る中、ウエディングドレスを着たエイダは結婚写真を撮る。
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スチュアートが不在の時、エイダはフローラを連れベインズの自宅を訪ね、浜辺のピアノの運搬を頼む。べインズが断ると、エイダはべインズの家の前に座り込んだ。
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家から出たベインズは、二人に再び「無理だ連れて行けない」と告げたが、じっと見つめる二人に根負けし、浜辺へと二人を連れて行った。
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久々にピアノを前にしエイダはその鍵盤をたたき続けた。娘フローラもそのメロディーに合わせ時に踊った。それをべインズは見つめていた。
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エイダは家に戻るとテーブルに鍵盤を彫り、それを弾いた。

ベインズはスチュアートに、自分が持つマオリの土地をピアノと交換したいと持ち掛ける。但し、ピアノと同時にエイダからレッスンを受けたいと言った。
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お前がピアノを弾きたいとはと笑ったスチュアートだったが、欲に負けて交換を受け入れた。
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それを知ったエイダはスチュアートに怒りをぶつけたが、スチュワートは我々は家族だ、犠牲を払えと怒鳴られると従うしかなかった。
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一方べインズはピアノ自宅へ運び入れ調律までしてエイダの来る日を待った。そこに、いやいやレッスンに赴いたエイダが現れた。
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しかし調律済みのピアノを前にすると、たちまちピアノ演奏に夢中になった。べインズはそんなエイダを見つめ続け、自らはピアノに触れようとはしなかった。
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そして、ある雨の日のレッスン、ピアノを弾くエイダを熱く見つめるべインズは、意を決したようにエイダの首筋へ背後からキスをする。
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怒るエイダにべインズは、ピアノを返してほしくないかと問いかける。触れることを許してくれれば、ピアノを返すと持ち掛ける。エイダは1レッスン黒い鍵盤分返すならと受け入れる。
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エイダとベインズのレッスンは、二人だけの秘密の時間になり、娘フローラは家の外で待たされる事になった。
回を追うごとにべインズの要求はエスカレートして行き、ある時はピアノの下でエイダの足に触れ、ある日はエイダに下着姿でピアノを弾かせ、その体に触れた。
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そしてある日、べインズはエイダをベッドに寝かせ、その体にキスをした。しかしエイダは、その体を許すことはなく、べインズの家を後にした。
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そんな時、教会で青髭の劇が上演され、娘のフローラも出演することとなった。エイダと夫スチュアートも観劇に訪れ、そこにべインズも現れた。
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しかし、エイダが夫と手を握りあっているのを見て、怒り帰って行った。劇は、青髭の女性殺害が本当に行われていると思ったマリオ族の乱入で、大混乱に陥った。
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次のレッスンの日、べインズは全裸になりピアノの黒鍵10個で、エイダとベッドを共にすることを求めた。そしてエイダもそれに応じ、二人は裸の体を重ねた。
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それを娘フローラに覗き見られているのを、二人は知らなかった。フローラは、エイダの行為を木を相手に再現し、それをまねてマオリの子もともに遊び始めた。
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そこに通りかかった、スチュアートは恥ずかしいことをするなと止め、罰として抱き着いた木を洗わせた。フローラはスチュアートに、母のピアノレッスンの話をし、ピアノを弾かない日もあると言った。
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翌日のレッスン日、エイダがべインズの家に向かうと、ピアノがマオリ族の手によって、彼の家から運び出されるところだった。驚くエイダに、べインズはピアノを返すと告げた。
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彼は疲れた顔で、「君を娼婦に出来ない。君に自分を好きになって欲しかった。でも無理だ。」と言い、帰るように言った。
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ピアノが帰って来たことを知った夫スチュアートは、べインズの家に行き、なぜピアノを返すのかと問いかけたが、土地を返さなくて良いと言われると不思議がりながらも受け入れた。
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ピアノが帰って来たと言うのにエイダに喜びの表情はなく、ピアノも弾かず物思いに耽るようになった。
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そしてある日、娘フローラが必死に引き留めるのも聞かず、エイダはベインズの家に向かい走った。
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エイダはべインズに家のドアを開いたが、彼は焦燥した顔を歪ませ、失恋で病み、食事も摂れない、自分を愛してないなら出て行ってくれとドアを開けた。
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それを聞いたエイダは、べインズを平手打ちし、何度も何度も手を上げた。そして動きを止めると、抱き着き口づけを交わし、二人はベッドでお互いの体を重ねた。べインズとエイダは翌日会う約束をした。
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そんな二人は、夫スチュアートが覗き見ているのを知らなかった。
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翌日エイダはべインズとの約束を守り彼の家へと向かう。しかし、スチュアートはその途中の森で待ち伏せ、彼女に襲い掛かかった。
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そこに娘フローラが来てスチュアートは、エイダをレイプするのを諦めた。しかしスチュワートは、家の玄関も窓も板を打ちつけ、エイダを家に幽閉した。
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映画『ピアノ・レッスン』予告

映画『ピアノ・レッスン』出演者

エイダ・マクグラス(ホリー・ハンター)/ジョージ・ベインズ(ハーヴェイ・カイテル)/アリスデア・スチュワート(サム・ニール)/フローラ・マクグラス(アンナ・パキン)/モラグおばさん(ケリー・ウォーカー)/ネッシー(ジュヌヴィエーヴ・レモン)/ヒラ (トゥンギア・ベイカー)/牧師 (イアン・ミューン)/船長役 (ピーター・デネット)/マナ (クリフ・カーティス)/エイダの父 (ジョージ・ボイル)/エンジェル (ローズ・マクアイバー/タフ(ミカ・ハカ)
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映画『ピアノ・レッスン』評価・受賞歴


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映画『ピアノ・レッスン』評価

この映画は高い評価を公開当時より受け、アカデミー賞を獲得したほか、数々の賞を獲得しています。
また、批評的にも高い評価を受け、その結果「映画ベスト100」など映画リストにも数多く選出されています。
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映画『ピアノ・レッスン』受賞歴

第66回アカデミー:主演女優賞、助演女優賞、脚本賞
カンヌ国際映画祭:パルム・ドール、女優賞
セザール賞:外国語映画賞
オーストラリア映画協会賞:作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞、作曲賞、美術賞、脚本賞、音響賞
英国アカデミー賞:主演女優賞、衣装デザイン賞、美術賞
ゴールデングローブ賞:主演女優賞(ドラマ部門)
インディペンデント・スピリット賞:外国語映画賞
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関連レビュー:オスカー受賞一覧
『アカデミー賞・歴代受賞年表』
栄光のアカデミー賞:作品賞・監督賞・男優賞・女優賞
授賞式の動画と作品解説のリンクがあります。
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映画『ピアノ・レッスン』ランクイン映画リスト紹介

2022年英国映画協会(BFI)選出『映画監督が選ぶ史上最高の映画べスト100』・・・・・53位
2022年版英国映画協会(BFI)選出『史上最高の映画ベスト100』・・・・・50位
1999年キネマ旬報選出『映画人が選ぶオールタイムベスト100 外国映画編』・・・・・26位
2018年・米「Time Out」誌発表『俳優が選んだ史上最高の映画ベスト100』・・・・・85位
2020年・米情報発信会社”スタッカー”発表『映画史からの記念碑的映画110本とあなたがそれを見るべき理由』順不同
1999年・米「ローリングストーン」誌発表『100年間の反逆者の映画ベスト100』・・・・・81位
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関連レビュー
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映画界、映画ファン、映画評論家など、選定方法もさまざま!
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映画『ピアノ・レッスン』2022年時点の映画サイト評価

<日本>
Yahoo!映画 -・・・・・3.7/5、アマゾン・・・・・4.1/5、Filmarks・・・・・3.6/5、映画.com・・・・・3.9/5、allcinema・・・・・7/10、キネノート・・・・・74.1/100
<米国>
Rotten Tomatoes・・・・・90%、Metacritic・・・・89%、IMDB・・・・・7.5/10
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以下の文章には

映画『ピアノ・レッスン』ネタバレ

があります。
(あらすじから続く)
ある夜エイダはスチュワートのベッドに行き、その体に触れ夫を満足させたが、夫が彼女の身体に触れることは許さなかった。
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そんな事が続いたある朝、夫スチュワートは打ちつけていた板を自ら剥がすと、エイダに「君を信じている。信じていいか?」と問う。
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エイダが頷くのを見て、「いつか俺を好きになってくれるだろう」と呟き、仕事へと出て行った。

しかし、夫が家を出ると、エイダはピアノの白鍵を一本抜き取り「ベインズ私の心はあなたのものよ、エイダ」と彫ると、ベインズの下に届けるよう娘フローラに言った。
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フローラは嫌がったが、エイダに強く命じられ家を出たものの、娘はべインズの家には行かず、それをスチュアートへと渡した。
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中身を見たスチュワートは激怒して家に帰ると、斧を振るい扉を壊し、豪雨の中にエイダを引きずり出した。
エイダの不実を責め、「あいつが好きなのか?」と叫ぶ。
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そして、スチュワートは斧を振りかざすと、娘フローラが絶叫する中、エイダの指を一本切り落とした。
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驚いたように跳ね上がったエイダの体は、数歩歩むと、芯が抜けたように泥の中に座り込んだ。
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スチュワートは、切り落とした指をハンカチに包むと、フローラに持たせベインズの家に走らせた。泣きながらベインズに指を渡した娘フローラ。
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事態を悟ったベインズは、「スチュワートを今すぐ殺してやりたい」と怒るが、フローラは母の指が全てなくなるから来ないでと泣いて、思い止まらせた。

スチュアートは熱に浮かされ意識がないエイダを看病していたが、その体に覆いかぶさり抱こうとする。
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しかしエイダが目を覚まし、夫を見つめると、スチュワートもそれ以上の行為を止めた。

その夜スチュアートはベインズの家に乗り込むと、ベッドで寝るべインズの頭に銃を突き付け、エイダと共にこの地から去れと告げた。
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映画『ピアノ・レッスン』結末

エイダと娘フローラは、ベインズと共に船に乗りその地を離れた。
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船が海原に漕ぎ出すとエイダはピアノは壊れているから捨ててほしいと、べインズに言った。
べインズは止めようとするが、エイダは強硬だった。
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エイダは自ら捨てようと手を伸ばしたため、彼も折れピアノを投棄した。
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ピアノが海に投入され、そのロープも一緒に海に引き込まれていく。刹那エイダはピアノを結んだロープに自ら足を踏み入れた。
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そして、ピアノと共に眠るように海深く沈んで行く。深い海の中へどこまでも沈んで行った。
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しかし目を開いたエイダは、体をもがかせロープに絡んだ靴を脱ぎ棄てると、水上へとその体を飛び出させた。
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その後、新たな地に移り住んだエイダは、ベインズによって義指を贈られた。
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エイダは声を出す練習を始め、ピアノ教師の生活を始めた。
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今でもピアノと共に沈む自分を見るのだった。
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最後にトーマス・ホッドの『沈黙』の一節が語られる。
音のなかったところ、沈黙がある(There is a silence where hath been no sound)
音のないところ、冷たい墓の中、深い深い海の下にも多分沈黙がある。(There is a silence where no sound may be,In the cold grave−under the deep, deep sea,)





posted by ヒラヒ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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