2022年12月18日

英国映画協会(BFI)発表!2022年版『史上最高の映画ベスト100』全リスト/全世界の映画評論家が投票・日本映画が8本ランクイン!!

2022年度版・BFI発表!映画評論家が選ぶ『史上最高の映画べスト100』がコレだ!!!

BFI(British Film Institute=英国映画協会)というイギリス政府公認で、1933年に設立された伝統あるイギリス国内の映画促進(教育上の役割を含む)を目的として設立され機関があります。

そんな「BFI=英国映画協会」が、映画普及の一環として映画評論家が選んだ『史上最高の映画べスト100』と題するランキングを1952 年から開始して、以降10年毎にそのアンケート調査を、BFIが発行する『Sight & Sound』紙上で発表してきました。

今回紹介するのは、その2022年度版のベスト100です。
2012年度では日本映画が6本選出されていましたが、なんと、今回の2022年度版はそれを上回る8本がリストアップされています!!!

それでは最初に、リスト冒頭の言葉をご紹介。
film1-Blu-sita.jpgBFI_top100.png
1952 年、『サイト アンド サウンド』のチームは、批評家に史上最高の映画を尋ねるという画期的なアイデアを思いつきました。伝統は 10 年毎になり、数十年が経過するにつれて規模と権威が増してきました。『サイト アンド サウンド』世論調査は現在、映画に対する批評的意見の主要な先導者であり、今年の版 (8 回目) は史上最大で、1,639 人の批評家が参加し、プログラマー、キュレーター、収集家、研究者がそれぞれ上位 10 票を提出しました。
ランクが上がったのは何でしょう?何が落ちたでしょう?2012 年の勝者である 『めまい』 はその栄冠を保持しているでしょうか? 以下をご覧ください。
原文=”https://www.bfi.org.uk/sight-and-sound/greatest-films-all-time


BFIは、このランキングと同時に、映画監督にもアンケートを実施しており『映画監督が選ぶ映画ベスト100』として発表しています。
映画監督のベスト100と批評家のベスト100を見比べてはいかがでしょうか?
関連レビュー:英国映画協会(BFI)選出のベスト映画企画
『映画監督が選ぶ映画ベスト100』
映画監督が選ぶ「映画の中の映画」は!?
日本映画が高評価
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2022年度版・BFI発表!映画評論家が選ぶ『史上最高の映画べスト100』



という事で、いよいよベスト100をご紹介!
当ブログで記事にした映画にはリンクが貼ってありますので、良かったらお読みください。

◎当リストのBGMに、31位の『8 1/2』のテーマ曲はいかが?

95:ゲット・アウト(2017 日米合作,監督ジョーダン・ピール)
95:キートン将軍(1926 米,監督バスター・キートン, クライド・ブラックマン)
95:黒人女(1965 ,監督センベーヌ・ウスマン)
95:トロピカル・マラディ(2004 ,監督 アピチャートポン・ウィーラセータクン)
95:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968,監督 セルジオ・レオーネ)
95:抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956,監督 ロベール・ブレッソン
90:たそがれの女心(1953,監督 マックス・オルフュス)
90:山猫(1963 Italy, France,監督 ルキーノ・ヴィスコンティ―)
90:雨月物語(1953,監督 溝口健二)
90:ヤンヤン 夏の想い出(1999,監督 エドワード・ヤン)
90:パラサイト半地下の家族(2019,監督 ポン・ジュノ)
88:恋する惑星(1994,監督 ウォン・カーウァイ)
88:シャイニング(1980,監督 スタンリー・キューブリック)
84:ゴダールの映画史(1988,監督 ジャン=リュック・ゴダール)
84:気狂いピエロ(1965,監督 ジャン=リュック・ゴダール)
84:ミツバチのささやき(1973,監督 ビクトル・エリセ)
84:ブルーベルベット(1986,監督 デイヴィッド・リンチ)
78:セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974,監督 デビッド・リンチ Jacques Rivette)
78:天国への階段(1946,監督 エメリック・プレスバーガー、 マイケル・パウエル)
78:モダン・タイムス(1936,監督 チャールズ・チャップリン)
78:牯嶺街少年殺人事件(1991,監督 エドワード・ヤン)
78:サタンタンゴ(1994,監督 タル・ベーラ)
78:サンセット大通り(1950,監督 ビリー・ワイルダー)
75:山椒大夫(1954,監督 溝口健二)
75:悲しみは空の彼方に(1959,監督 ダグラス・サーク)
75:千と千尋の神隠し(2001,監督 宮崎駿)
72:となりのトトロ(1988,監督 宮崎駿)
72:イタリア旅行(1954 ,監督 ロベルト・ロッセリーニ)
72:情事(1960 ,監督 ミケランジェロ・アントニオーニ)
67:メトロポリス(1927 ,監督 フリッツ・ラング)
67:落穂拾い・二年後(20001927 ,監督 アニエス・ヴァルダ)
67:赤い靴(1948 ,監督 マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー)
67:ラ・ジュテ(1962 France ,監督 クリス・マルケル)
67:アンドレイ・ルブリョフ(1966 ,監督 アンドレイ・タルコフスキー)
66:トゥキ・ブゥキ / ハイエナの旅(1973 ,監督 ジブリル・ジオップ・マンベティ)
63:カサブランカ(1942 ,監督 マイケル・カーティス)
63:第三の男(1949 ,監督 キャロル・リード)
63:グッドフェローズ(1990 ,監督 マーティン・スコセッシ)
60:自由への旅立ち(1991 ,監督 ジュリー・ダッシュ)
60:ムーンライト(2016 ,監督 バリー・ジェンキンス)
60:甘い生活(1960 ,監督 フェデリコ・フェリーニ)
59:サン・ソレイユ(1982 ,監督 クリス・マルケル)
54:キートンの探偵学入門(1924 ,監督 バスター・キートン)
54:アパートの鍵貸します(1960 ,監督 ビリー・ワイルダー)
54:戦艦ポチョムキン(1925 ,監督 セルゲイ・エイゼンシュテイン)
54:ブレードランナー(1982 ,監督 リドリー・スコット)
54:軽蔑(1963 ,監督 ジャン=リュック・ゴダール)
52:故郷の便り/家からの手紙(1976 ,監督 シャンタル・アケルマン)
52:不安は魂を食いつくす(1974 ,監督 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)
50:ピアノ・レッスン(1992 ,監督 ジェーン・カンピオン)
50:大人は判ってくれない(1959 ,監督 フランソワ・トリュフォー)
48:WANDA ワンダ(1970 ,監督 バーバラ・ローデン)
48:奇跡(1955 ,監督 カール・テオドア・ドライヤー)
45:北北西に進路を取れ(1959 ,監督 アルフレッド・ヒッチコック)
45:アルジェの戦い(1966 ,監督 ジッロ・ポンテコルヴォ)
45:バリー・リンドン(1975 ,監督 スタンリー・キューブリック)
43:キラー・オブ・シープ(1977 ,監督 チャールズ・バーネット)
43:ストーカー(1979 ,監督 アンドレイ・タルコフスキー)
41:羅生門(1950 ,監督 黒澤明)
41:自転車泥棒(1948 ,監督 ヴィットリオ・デ・シーカ)
38:裏窓(1954 ,監督 アルフレッド・ヒッチコック)
38:お熱いのがお好き(1959 ,監督 ビリー・ワイルダー)
38:勝手にしやがれ(1960 ,監督 ジャン=リュック・ゴダール)
36:M(1931 ,監督 フリッツ・ラング)
36:街の灯(1931 ,監督 チャールズ・チャップリン)
35:大地のうた(1955 ,監督 サタジット・レイ)
34:アタラント号(1934 ,監督 ジャン・ヴィゴ)
31:サイコ(1960 ,監督 アルフレッド・ヒッチコック)
31:鏡(1975 ,監督 アンドレイ・タルコフスキー)
31:8½(1963 ,監督 フェデリコ・フェリーニ)
30:燃ゆる女の肖像(2019 ,監督 セリーヌ・シアマ)
29:タクシードライバー(1976 ,監督 マーティン・スコセッシ)
28:ひなぎく(1966 ,監督 ヴェラ・ヒティロヴァ)
27:SHOAH ショア(1985 ,監督 クロード・ランズマン)
25:狩人の夜(1955 ,監督 チャールズ・ロートン)
25:バルタザールどこへ行く(1966 ,監督 ロベール・ブレッソン)
24:ドゥ・ザ・ライト・シング(1989 ,監督 スパイク・リー)
23:プレイタイム(1967 ,監督 ジャック・タチ)
21:晩春(1949 ,監督 小津安二郎)
21:裁かるるジャンヌ(1927 ,監督 カール・テオドア・ドライヤー)
20:七人の侍(1954 ,監督 黒澤明)
19:地獄の黙示録(1979 ,監督 フランシス・フォード・コッポラ)
18:仮面/ペルソナ(1966 ,監督 イングマール・ベルイマン)
17:クローズ・アップ(1989 ,監督 アッバス・キアロスタミ)
16:午後の網目(1943 ,監督 マヤ・デレン、 アレクサンダー・ハミッド)
15:捜索者(1956 ,監督 ジョン・フォード)
14:5時から7時までのクレオ(1962 ,監督 アニエス・ヴァルダ)
13:ゲームの規則(1939 ,監督 ジャン・ルノワール)
12:ゴッドファーザー(1972 ,監督 フランシス・フォード・コッポラ)
11:サンライズ(1927 ,監督 F・W・ムルナウ)
10:雨に唄えば(1951 ,監督 ジーン・ケリー、 スタンリー・ドーネン)
9:これがロシヤだ/カメラを持った男(1929 ,監督 ジガ・ヴェルトフ)
8:マルホランド・ドライブ(2001 ,監督 デイヴィッド・リンチ)
7:美しき仕事(1998 ,監督 クレール・ドニ)
6:2001年宇宙の旅(1968 ,監督 スタンリー・キューブリック)
5:花様年華(2000 ,監督 ウォン・カーウァイ)
4:東京物語(1953 ,監督 小津安二郎)
3:市民ケーン(1941 ,監督 オーソン・ウェルズ)
2:めまい(1958 ,監督 アルフレッド・ヒッチコック)
1: ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080(1975 ,監督 シャンタル・アケルマン)


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2022年度版・BFI『映画評論家が選ぶ映画べスト100』リストの感想


評論家の選んだ史上最高の映画はいかがだったでしょうか。

やはり、世界中の評論家の投票という事で、古典的な映画史的に重要な作品がリストに反映されているように感じます。

その反面、日本アニメが多く登場したのも印象的でした。

いろいろな国で、いろいろな映画ランキングが発表されており、それを見比べるのも興味深いものがあります。、当ブログで紹介した映画ランキングを紹介します。
関連レビュー:BBCのベスト映画企画
英BBC『21世紀最高の映画ベスト100』
21世紀に生まれた映画のベストを決定!!!
しかし2000年の映画が選出!これ20世紀でしょ?


一般の映画ファンがどんな映画を評価しているかで、ベスト100を選んだ特集もあります。
関連レビュー:英国エンパイア誌のベスト映画企画
エンパイア誌『史上最高の100本の映画』
日本映画が高評価!!!
エンパイア読者が選ぶ、オール・タイム・ベスト100


アメリカ映画協会(AFI)が発表した映画リストも見逃せません!
関連レビュー:AFIってナニ?
『史上最高のアメリカ映画100本』
アメリカ映画界が選んだアメリカ映画のベスト100!!!
AFI『100年100本』シリーズの第一弾


下では、当ブログの映画ランキング記事をまとめています。
◎いろいろな『映画ベスト100』企画紹介
世界各国で選ばれた『映画100本』のリストを紹介!!!
映画界、映画ファン、映画評論家など、選定方法もさまざま!
日本映画も各リストでランクイン!


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映画の歴史に興味があれば、アカデミー賞の歴代受賞はいかがでしょうか?
関連レビュー:オスカー受賞一覧
『アカデミー賞・歴代受賞年表』
栄光のアカデミー賞:作品賞・監督賞・男優賞・女優賞
授賞式の動画と作品解説のリンクがあります。
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posted by ヒラヒ at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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