2021年05月08日

古典映画『モロッコ』1930年の純愛物語!再現ストーリー/詳しいあらすじ解説・感想・ネタバレ・ラスト

映画『モロッコ』あらすじ・ネタバレ 編

原題 Morocco
製作国 アメリカ
製作年 1930
上映時間 91分
監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
脚色 ジュールス・ファースマン
原作 ベノ・ヴィグニー


評価:★★★★  4.0点



この1930年製の映画は、日本で始めて字幕が使われた、記念すべき作品です。

ハリウッドの古典的「恋愛物語」であり、神話的なスターの魅力を輝かせるため、どう撮ればよいかのお手本のような一本です。

90分と言う時間もあり、ストーリーにも無駄が無く引き締まった秀作だと感じました。

公開当時この映画は、日本を始め世界中でヒットを記録しました。
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<目次>
映画『モロッコ』詳しいあらすじ
映画『モロッコ』予告・出演者
映画『モロッコ』感想
映画『モロッコ』ネタバレ
映画『モロッコ』結末

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映画『モロッコ』詳しいあらすじ


mor_1.png1920年代後半のモロッコ。軍楽隊の音が響くと、町は騒がしくなり、人々は道に出て兵士を迎え入れた。
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フランス軍外人部隊が遠征から戻ってきたのだ。
その中に米国人二等兵トム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)もおり、二枚目の彼は早速町の娘に歓声をあげさせるとデートの約束を取り付ける。
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その頃、モロッコに向かう船上で、地元から逃れてきたナイトクラブ歌手、エイミー・ジョリー(マレーネ・ディートリヒ)と、富豪のラ・ベッシエール(アドルフ・マンジュー)が出会う。
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ラ・ベッシエールはエイミーに惹かれ、モロッコで何かあれば連絡をと、積極的にアプローチするが、彼女はクールにあしらった。

モロッコに着いたエイミーは、ナイトクラブで出演の時を迎える。
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華麗な男装で、大きな喝采を受ける中、クールな顔で客席の女性から花を受け取り、口づけを返した。
そして、ハスキーな声で「愛が死ぬとき」を歌うと喝采を浴びた。
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その観客にはトムがおり、エイミーはそのトムに花を投げた。
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次にエイミーが出てきた時は、華麗なドレスを着た彼女は、「私のリンゴに値をつけて」を歌い、観客にリンゴを売った。
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その舞台を見ていたラ・ベッシエールとトムは彼女に心を奪われた。
エイミーは客席のトムに惹かれ彼に楽屋の鍵を滑り込ませた。
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トムは鍵を手に、エイミーの部屋に向かうと、部隊のセザール副官(ウルリヒ・ハウプト)の妻(イヴ・サザーン)が途中で待っていた。
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トムと男女の関係を持っていたが、トムの気持ちが自分から離れたのを悟った。

その夜、トムはエイミーの家に行き、部屋にかざられた写真を見ながら、男の写真を見つけ彼女の夫か尋ねた。
エイミーは人生を賭ける男は見つけていないと答え、2人は口づけ交わす。
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するとエイミーは、帰って好きになりそうと、トムに言った。

エイミーと一緒のトムを見た、副官の妻は嫉妬に駆られ、地元のならず者2人に彼を襲わせたが、トムはその襲撃をナイフを使い退けた。
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しかし、その様子を物陰からセザール副官が見ていたのは気付かなかった。
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翌日、セザール副官はトムと妻との不倫関係に嫉妬し、トムを原住民の傷害罪で、営倉に入れた。
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それを知ったエイミーは地元の有力者ラ・ベッシエールに助けを求めた。
彼はセザール副官に働きかけ、トムの軍法会議は回避させたものの、彼は最前線に送られる事になった。
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その晩ナイトクラブのエイミーの楽屋には、ラ・ベッシエールがいて、彼女に宝石を贈り結婚を申し込んだ。
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そこにトムがやって来ると、ラ・ベッシエールは気を使い席を外し、2人きりにした。

トムは彼女に、サハラに出動することを告げ、もう帰れないだろうと言うと、二人は固く抱き合い口づけをした。
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そしてトムが、今夜貨物船で逃げ、部隊から脱走すると言い、付いて来るかと訊ねた。
エイミーは一瞬沈黙すると、低い声で行くわと約束する。
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エイミーはトムに待っていてと言い、舞台に向かう。

楽屋で待つトムは、ラ・ベッシエールの宝石を見つけ、その意味を悟る。
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トムは、考え込んだ末に鏡にルージュでメッセージを残した。
「俺は気が変わった。幸運を。」
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そして楽屋を後にした。

翌朝、町を離れるトムに会おうと、エイミーはベッシールの車で駆けつけた。
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女達に囲まれたトムになぜ帰ったのと訊ねた。トムは他にも回るところがあってねと冷たくあしらい、行進の群れに加わった。
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トムの出征を見送るエイミーは、兵士達の後を追う女達の一群に気が付いた。
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エイミーはベッシールに女達は何者かと尋ねると、ベッシールは「好きな男についていく女達だ。男が死ぬ事も、女が途中で死ぬ事もある」と語った。
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エイミーは「馬鹿ね」と呟くと、ベッシールは「愛していれば当然じゃないか?」と問いかけた。

トムの部隊はセザール副官に率いられ、アマルフィー峠に布陣した。
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トムに危険な任務を与え、その後ろからセザールが彼を狙っていた。
しかし、背後から襲おうとしたセザールは敵の弾に撃たれ倒れた。
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一方のエイミーはベッシールの館で、婚約をベッシールの友人に報告するディナーの開始を待っていた。
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ベッシールは副官セザールが死んだがトムの生死は分からないと告げると、エイミーは動揺を見せた。
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今日トムの部隊が街に戻ってくるとベッシールが言うと、エイミーは、もうトムが死のうが生きようが関係ないわと答え、その腕を取って階下に向かった。
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ベッシールの友人たちに紹介され、煌びやかな宝石に身を包んだ彼女は、ベッシールの傍らで微笑んでいた。
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しかし、婚約の祝いを受けていた時、部隊の行進曲のドラムが聞こえてくると、エイミーは落ち着きを無くし、もらったばかりの真珠が飛び散るのも構わず、館を飛び出した。
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帰還した部隊の隊列に向かって走る・・・・
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映画『モロッコ』予告


映画『モロッコ』出演者

トム・ブラウン(ゲイリー・クーパー)/エイミー・ジョリー(マレーネ・ディートリヒ)/ラ・ベッシエール(アドルフ・マンジュー)/セザール副官(ウルリッヒ・ハウプト)/シーザー夫人(イブ・サザン)/軍曹(フランシス・マクドナルド)/ロー・ティント(ポール・ポルカシ)/クインノビエール大佐(アルバートコンティ)/ナイトクラブの常連客(トーマス・A・カラン)/フランスの将軍(エミール・ショータード)/アレクサンドル・バラティエール大佐(マイケル・ヴィサロフ)/トムに抱き着く娘(ジュリエットコンプトン、アンナ・ドロレス、テレサ・ハリス)

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映画『モロッコ』解説

映画評価

この映画は観客に広く受け入れられました。
しかし、アカデミー賞では、候補とはなったものの受賞には至っていません。批評的には、いかにものメロドラマという事で、さほど高くなかったのかとも感じます。
第4回アカデミー賞/ノミネート
最優秀女優賞(マレーネ・ディートリヒ)/最優秀監督賞(ジョセフ・フォン・スターンバーグ)/最優秀美術賞/撮影賞
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第8回キネマ旬報ベスト・テン(1931年)
外国映画第1位
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映画ランキング
2002年アメリカ映画協会発表『史上最高の恋愛映画ベスト100』
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この映画に対しては、『戦艦ポチョムキン』のソビエトの映画監督セルゲイ・エイゼンシュタイン、脚本家のロバート・E・シャーウッド、そして喜劇王チャールズ・チャップリンなど、当時の映画関係者から賞賛の声が上がっています。
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映画『黄金狂時代』
チャップリン喜劇の代表作!!
大掛かりな仕掛けに工夫を凝らした、喜劇の革新!

個人的には、まるで昭和のヤンキーマンガが一周回って新鮮に見えるように、本作品の持つ「恋愛への情熱」や「純愛」や「献身」、「恋こそ全て・恋こそ人生」というテーマは、今見ると大変新鮮に映り心打たれたました・・・・
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これ以降

映画『モロッコ』ネタバレ

があります。ご注意ください。
(あらすじから)
その兵士の中のトムの姿を、必死に探し求めた。
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列に並走しながら列を何度も確かめたが、そこにトムの姿は見当たらなかった。
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隊員の1人に訊ねると、トムがアマルフィー峠から戻っていないと聞き、エイミーは更に動揺する。

ベッシールの館では、エイミーが去って気まずい空気が流れていた。
そこに現れたエイミーは、トムの所に行くとベッシールに告げる。
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ベッシールは車と旅の準備を召使に命じると、あっけにとられている友人達に「彼女を愛しているので何でもする」と言いその場を去った。

エイミーとベッシールは、アマルフィーに着くと、傷病兵を収容した病院を訪ねるがそこにトムの姿は無かった。
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エイミーはベッドで寝る兵士からトムが退院し、街の酒場に居ると聞いた。

酒場でトムは、女を傍らに、机の上にエイミーへの愛を刻みんでいた。
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そこにエイミーがやって来た。
トムは富豪と結婚するのかと尋ね、エイミーは私は気が代わったりしないと答えると、幸せになと応じた。
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そして、部隊へ戻る時間が来て、トムはバーを出た。

1人残ったエイミーは、机に刻まれた自分への愛のメッセージを発見する。
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映画『モロッコ』ラスト

砂漠へと出発するトム。
そこにベッシールの車でエイミーが見送り来た。
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お互いに微笑を交わし、部隊は出発した。

その背中が砂漠の中に小さくなる。
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部隊の出発のあと、部隊を追う女達の群れが続いた。

エイミーはベッシールを振り返ると、ベッシールの握った手を離れ、彼に別れを告げた。
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転げるように砂漠へ向かうと、砂に取られるハイヒールを脱ぎ捨てた。
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そしてトムの後を追って、砂漠の海を進み出した。
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その陽炎の中に消えていった。
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posted by ヒラヒ・S at 17:00| Comment(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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