2020年12月04日

2020年発表!ロンドン『Time Out』誌の『最高のロマンス映画ベスト100』リスト/日本映画も1本ランクイン!!!

ロンドン『Time Out』誌発表!『史上最高のロマンス映画ベスト100』がコレだ!!!
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雑誌『Time Out』は Time Out Groupが発行する世界的な雑誌です。
タイムアウトは、最初ロンドンで1968年にトニー・エリオットにより発刊されました。そして、1995年にTime Out New York(TONY)が発刊され、若くて才能のあるスタッフによる文化的レビューは、当時の若いニューヨーカーの支持を受けました。

そんな世界的な『Time Out』誌のロンドンで編纂されたのが、当『最高のロマンス映画ベスト100』ランキングです。

2020年2月3日、100人以上の映画関係者の意見を集約した「恋の映画」リストはベスト100のはずなのに、なぜか101本の映画が入っていますが・・・・・・・それも「恋の魔力」ゆえかとも思います。

また、当リストには日本映画も1本ランクインしています。

それでは、まず『Time Out』誌による、当企画冒頭の言葉をご紹介。
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『最高のロマンス映画ベスト100』
愛が漂う中、俳優、作家、映画製作者、100人以上が史上最高のロマンチックな映画に投票しました。
優れたロマンチックな映画の印は、最も冷徹な不機嫌な心さえ、何らかの方法で動かすことができるかどうかです。ロマンスは、ティッシュの箱の中で泣き、襟の下で熱くなり、笑わせ、心を満たしてくれるはずです。結局のところ、愛が漂うとき、人生はより幸せです。
最高のロマンチックな映画を選ぶには、ある程度の能力が必要です。そのため、このリストのキュレーションを支援するために、100人を超える映画製作者、俳優、作家(タイムアウトからのものを含む)とチャットしました。彼らはロマンスを知っている人々です:『君に読む物語』の著者ニコラス・スパークス、『ノッティングヒルの恋人』の監督リチャード・カーティス。恥ずかしがり屋のカエル、ミス・ピギーを誘惑することに一生を捧げてきた歌姫(訳注:『ザ・マペッツ』の事)も忘れないでください。

以下に含まれているのは、『ダーティダンシング』などの古典、ノーラ・エフロンの華麗な『恋人たちの予感』などのコメディ、『ウォールE』などのアニメの驚異、今年の「燃ゆる女の肖像」、Netflixの『アトランティックス』と2018年の大ヒット作『アリー/スター誕生』のリメイク、すべてが史上最高のロマンス映画の決定的なリストを成しています。


以上、大幅に意訳してます。原文はこちら⇒「The 100 best romantic movies」


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Time Out誌『最高のロマンス映画ベスト100』リスト



という事で、いよいよリストをご紹介!
当ブログで紹介した作品にリンクが貼ってあります。興味があれば、お読み頂ければ幸いです。

◎当リストのBGMに、101位のこのテーマ曲はいかが?

<『アリー/スター誕生』より『Shallow』>

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101.アリー/スター誕生 (ブラッドリー・クーパー、2018)
100.アウト・オブ・サイト ( スティーヴン・ソダーバーグ,1998)
99.バッファロー'66 ( ヴィンセント・ギャロ,1998)
98.アトランティック(マティ・ディオプ,2019)
97.愛の唄 ( ジャン・ジュネ,1950)
96.恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ ( スティーブ・グローブス,1989)
95.ドクトル・ジバゴ ( デイヴィッド・リーン,1965)
94.シラノ・ド・ベルジュラック ( ジャン=ポール・ラプノー,1990)
93.俺たちに明日はない ( アーサ・ペン,1967)
92.ザ・フライ ( デイヴィッド・クローネンバーグ,1986)
91.ローマの休日 ( ウィリアム・ワイラー,1953)
90.ラ・ラ・ランド (ディミアン・チャゼル,2016)
89.お熱いのがお好き ( ビリー・ワイルダー,1959)
88.僕のエリ 200歳の少女 ( トーマス・アルフレッドソン,2008)
87.地獄の逃避行 (テレンス・マリック,1973)
86.熱波 ( ミゲル・ゴメス,2012)
85.気狂いピエロ ( ジャン=リュック・ゴダール,1965)
84.恋する惑星 ( ウォン・カーウァイ,1994)
83.セイ・エニシング ( キャメロン・クロウ,1989)
82.JUNO/ジュノ (ジェイソン・ライトマン,2007)
81.美女と野獣 ( ゲーリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズ,1992)
80.哀愁 ( マーヴィン・ルロイ,1940)
79.アメリ ( ジャン=ピエール・ジュネ,2001)
78.草原の輝き ( エリア・カザン,1961)
77.ONCE ダブリンの街角で ( ジョン・カーニー,2006)
76.素晴らしき休日 ( ジョージ・キューカー,1938)
75.フォー・ウェディング ( マイク・ニューウェル,1994)
74.街の灯 ( チャールズ・チャップリン,1931)
73.世界にひとつのプレイブック ( デビッド・O・ラッセル,2012)
72.きみに読む物語 ( ニック・カサヴェテス,2004)
71.存在の耐えられない軽さ ( フィリップ・カウフマン,1988)
70.燃ゆる女の肖像(セリーヌ・シアマ,2020)
69.愛より強く ( ファティ・アキン,2004)
68.ブライト・スター いちばん美しい恋の詩 (ジェーン・カンピオン,2009)
67.雨に唄えば ( ジーン・ケリー,1952)
66.ベルリン・天使の詩 ( ビム・ベンダース,1987)
65.ムーラン・ルージュ ( バズ・ラーマン,2001)
64.ベティ・ブルー/愛と激情の日々 ( ジャン=ジャック・ベネックス,1986)
63.卒業 ( マイク・ニコルズ,1967)
62.突然炎のごとく ( フランソワ・トリュフォー,1962)
61.近松物語 ( 溝口健二,1954)
60.グレゴリーの彼女 ( ビル・フォーサイス,1981)
59.(500)日のサマー ( マーク・ウェブ,2009)
58.追憶 ( シドニー・ポラック,1973)
57.愛と青春の旅立ち ( テイラー・ハックフォード,1982)
56.或る夜の出来事 ( フランク・キャプラ,1934)
55.フィラデルフィア物語 ( ジョージ・キューカー,1940)
54.ショー・ミー・ラヴ ( ルーカス・ムーディソン,1998)
53.素晴らしき哉、人生! ( フランク・キャプラ,1946)
52.シザーハンズ ( ティム・バートン,1990)
51.汚名 ( アルフレッド・ヒッチコック,1946)
50.めぐり逢い ( レオ・マッケリー,1957)
49.ヒズ・ガール・フライデー ( ハワード・ホークス,1940)
48.ウエスト・サイド物語 ( ロバート・ワイズ,1961)
47.ゴースト/ニューヨークの幻 ( ジェリー・ザッカー,1990)
46.ロスト・イン・トランスレーション ( ソフィア・コッポラ,2003)
45.プリティ・ウーマン ( ゲーリー・マーシャル,1990)
44.ウイークエンド ( ジャン=リュック・ゴダール,2011)
43.赤ちゃん教育 ( ハワード・ホークス,1938)
42.ダーティ・ダンシング ( エミール・アルドリーノ,1987)
41.ムーンライズ・キングダム ( ウェス・アンダーソン,2012)
40.街角 ( エルンスト・ルビッチ,1940)
39.タイタニック ( ジェームズ・キャメロン,1997)
38.ラスト・オブ・モヒカン ( マイケル・マン,1992)
37.ティファニーで朝食を ( ブレイク・エドワーズ,1961)
36.勝手にしやがれ ( ジャン=リュック・ゴダール,1960)
35.天はすべてを許し給う ( ダグラス・サーク,1955)
34.不安は魂を食いつくす ( ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー,1974)
33.ブルーバレンタイン ( デレク・シアンフランス,2016)
32.イングリッシュ・ペイシェント ( アンソニー・ミンゲラ,1996)
31.愛、アムール ( ミヒャエル・ハネケ,2012)
30.アフリカの女王 ( ジョン・ヒューストン,1951)
29.ビフォア・サンセット ( リチャード・リンクレイター,2004)
28.ロミオ&ジュリエット ( バズ・ラーマン,1996)
27.マディソン郡の橋 ( クリント・イーストウッド,1995)
26.シェルブールの雨傘 ( ジャック・ドゥミ,1964)
25.恋人たちの予感 ( ロブ・ライナー,1989)
24.ビフォア・サンライズ/恋人までの距離 ( リチャード・リンクレイター,1995)
23.カールじいさんと空飛ぶ家 ( ピート・ドクター,2009)
22.ポンヌフの恋人 ( レオス・カラックス,1991)
21.サンライズ ( F・W・ムルナウ,1927)
20.アタラント号 ( ジャン・ヴィゴ,1934)
19.マンハッタン ( ウディ・アレン1979)
18.トゥルー・ロマンス ( トニー・スコット,1993)
17.美女と野獣 ( ジャン・コクトー、1946)
16.ワイルド・アット・ハート ( デビッド・リンチ,1990)
15.君の名前で僕を呼んで ( ルカ・グァダニーノ,2017)
14.忘れじの面影 ( マックス・オフュルス,1948)
13.うずまき ( マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー,1945)
12.風と共に去りぬ ( ビクター・フレミング,1939)
11.ウォーリー ( アンドリュー・スタントン,2008)
10.パンチドランク・ラブ ( ポール・トーマス・アンダーソン,2002)
9.エターナル・サンシャイン ( ミシェル・ゴンドリー,2004)
8.天国への階段 ( マイケル・パウエル, エメリック・プレス,1946)
7.アパートの鍵貸します ( ビリー・ワイルダー,1960)
6.ブロークバック・マウンテン ( アン・リー,2005)
5.ハロルドとモード/少年は虹を渡る ( ハル・アシュビー,1971)
4.アニー・ホール ( ウディ・アレン,1977)
3.花様年華 ( ウォン・カーウァイ,2000)
2.カサブランカ ( マイケル・カーティス,1942)
1.逢びき ( デヴィッド・リーン,1945)


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米Time Out誌『最高のロマンス映画ベスト100』リストの感想


この映画リストの100本は、恋愛映画作品ランキングとしてご納得いただけたでしょうか?
けっこう最近の映画がランクインしており、古典映画とのバランスも取れたリストになっているようにも思います。
個人的には、日本的恋愛映画の傑作として、かねてから注目していた『近松物語』が入っているのに感動しました。

実を言えば、映画の「ベスト100」企画は、様々な目的と意図を持って世界中で企画されています。
関連レビュー:AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト100
『史上最高のアメリカ映画100本』
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関連レビュー:米Yahoo!ベスト映画企画
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編集部の激論の末に生まれたベスト100!!!

関連レビュー:BBCのベスト映画企画
英BBC『史上最高の外国語映画ベスト100』
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また、一般の映画ファンがどんな映画を評価しているかで、ベスト100を選んだ特集もあります。
関連レビュー:英国エンパイア誌のベスト映画企画
エンパイア誌『史上最高の100本の映画』
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エンパイア読者が選ぶ、オール・タイム・ベスト100

さらには、映画監督から投票を受けて、ベスト100を選んだ特集もあります。
関連レビュー:英国映画協会のベスト映画企画
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日本映画がベスト1に輝く!!!
世界中の映画監督が選んだ映画の中の映画とは?

こんな「ベスト100」企画の中でも、当記事で紹介したTime Out誌の選んだこのリストは、他のリストにはない最新の映画も取り込み、大胆な挑戦をしていると思います。
こうしてリストに上がってみれば、個人的には、最近の映画であっても1000年残る古典となるだろうと思われる作品が、新たに生まれていると納得したのです。

映画の歴史に興味があれば、アカデミー賞の歴代受賞はいかがでしょうか?
関連レビュー:オスカー受賞一覧
『アカデミー賞・歴代受賞年表』
栄光のアカデミー賞:作品賞・監督賞・男優賞・女優賞
授賞式の動画と作品解説のリンクがあります。
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posted by ヒラヒ at 17:00| Comment(0) | 映画情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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