2019年11月27日

2019年『Time Out』誌発表!『史上最高の映画ベスト100』リスト/日本映画が5本ランクイン!!!

米『Time Out』誌発表『史上最高の映画ベスト100』リストがコレだ!!!

雑誌『Time Out』は Time Out Groupが発行する世界的な雑誌です。
タイムアウトは、最初ロンドンで1968年にトニー・エリオットにより発刊されました。そして、1995年にTime Out New York(TONY)が発刊され、若くて才能のあるスタッフによる文化的レビューは、当時の若いニューヨーカーの支持を受けました。

そんな『Time Out』誌が映画文化の振興を目指し、2019年9人の評論家が意見を戦わせた結果が、当「ベスト100」のリストです。

当リストには日本映画も、堂々ランクインしています。

それでは、まず米『Time Out』誌による、当企画冒頭の言葉をご紹介。
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『史上最高の映画ベスト100』
サイレントの古典、フィルム・ノワール、宇宙活劇、そしてありとあらゆる総て。なんとか我々は、史上最高の映画ランクを作り上げた。
誰もが自分のお気に入りを持っている。それゆえ、史上最高の映画リストの作成には、何時間もの議論を費やす(または、私たちの場合のように、生涯かかる)。それら全ての者を支配できるリストを1つ作れるだろうか?法則、そう我々評論家は呼びたがるが、それは全てのテースト、全てのジャンル、全ての国と時代、重要さの度合や感動と理性のバランスなどあらゆる所に垣間見えるが、今日のゲームチェンジャーによって更新され得るだろうか?この挑戦にひるんだ。でも我々には抵抗できなかった。我々のリストには最も明瞭なアクション、フェミニストそして外国映画を含んでいる。私達に、それ(リスト)がどう間違ったか教えて欲しい。

以上、大幅に意訳してます。原文はこちら⇒「The 100 best movies of all time」


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Time Out誌『史上最高の映画ベスト100』リスト



という事で、いよいよリストをご紹介!
当ブログで紹介した作品にリンクが貼ってあります。興味があれば、お読み頂ければ幸いです。

◎当リストのBGMに、30位のこのテーマ曲はいかが?

<スターウォーズのテーマ>
ジョン・ウィリアムス指揮、ボストン・ポップス・オーケストラ演奏

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100. ゲット・アウト(ジョーダン・ピール、2017)
99.俺達に明日はない(アーサー・ペン、1967)
98.赤い影(ニコラス・ローグ、1973)
97.ナッシュビル(ロバート・アルトマン、1975)
96.カリガリ博士(ロバート・ウィーネ、1920)
95.成功の甘き香り(アレキサンダー・マッケンドリック、1957)
94.秘密と嘘(マイク・リー、1996)
93.突撃(スタンリー・キューブリック、1957)
92.ブルジョアジーの密かな愉しみ(ルイス・ブニュエル、1972)
91.6歳のボクが、大人になるまで(リチャード・リンクレイター、2014)
90.神経衰弱の女たち(ペドロ・アルモドバル、1988)
89.アルジェの戦い(ジロ・ポンテコルヴォ、1966)
88.アギーレ・神々の怒り(ヴェルナー・ヘルツォーク、1972)
87.セブン(デイビッド・フィンチャー、1995)
86.レイジングブル(マーティン・スコセッシ、1980)
85.バリー・リンドン(スタンリー・キューブリック、1975)
84.Daughters of the Dust / 自由への旅立ち(ジュリー・ダッシュ、1991)
83.遊星からの物体X(ジョン・カーペンター、1982)
82.コンフォーマスト(ベルナルド・ベルトルッチ、1970)
81.ダイ・ハード(ジョン・マクレーン、1988)
80.或る夜の出来事(フランク・キャプラ、1934)
79.スパイナル・タップ(ロブ・ライナー、1984)
78.マルタの鷹(ジョン・ヒューストン、1941)
77.メトロポリス(フリッツ・ラング、1927)
75.アニー・ホール(ウッディ・アレン、1977)
74.こわれゆく女(ジョン・カサヴェテス、1974)
73.Killer of Sheep(チャールズ・バーネット、1977)
72.トイ・ストーリー( ジョン・ラセター、1995)
71.シャイニング(スタンリー・キューブリック、1980)
70.ヒート(マイケル・マン、1995)
69.炎628(エレム・クリモフ、1985)
68.悪魔のいけにえ(トーベ・フーパー、1974)
67.エターナル・サンシャイン(ミシェル・ゴンドリー、2004)
66.キートンの大列車追跡( バスター・キートン&クライド・ブラックマン、1926)
65.オプー3部作(サタジット・レイ、1955、1956、1959)
64.大統領の陰謀(アラン・J・パクラ、1976)
63.ブレア・ウィッチ・プロジェクト( エドゥアルド・サンチェス&ダニエル・マイリック、1999)
62.我輩はカモである(レオ・マッケリー、1933)
61.ブロークバックマウンテン(アン・リー、2005)
60.地獄の黙示録(フランシス・フォード・コッポラ、1979)
59.マッドマックス 怒りのデスロード(ジョージミラー、2015)
58.アンダー・ザ・スキン 種の捕食(ジョナサン・グレイザー、2013)
57.フライングハイ(ジム・エイブラハムズ他、1980)
56.吸血鬼ノスフェラトゥ(F・W・ムルナウ、1922)
55.無防備都市(ロバート・ロッセリーニ、1945)
54.ペトラ・フォン・カントの苦い涙(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、1972)
53.ブレードランナー(リドリー・スコット、)
52.M(フリッツ・ラング、1931)
51.博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか?(スタンリー・キューブリック、1964)
50.勝手にしやがれ(ジャン=リュック・ゴダール、1960)
49.モダンタイムズ(チャーリー・チャップリン、1936)
48.戦艦ポチョムキン(セルゲイ・エイゼンシュテイン、1925)
47.ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(ジョージ・A・ロメロ、1968)
46.千と千尋の神隠し(宮崎駿、2001)
45.タクシードライバー(マーティン・スコセッシ、1976)
44.ロスト・イン・トランスレーション(ソフィア・コッポラ、2003)
43.第七の封印(イングマール・ベルイマン、1957)
42.チャイナタウン(ロマン・ポランスキー、1974)
41.シェルブールの傘(ジャック・デミー、1964)
40.アンドレイ・ルブリョフ(アンドレイ・タルコフスキー、1966)
39.山椒大夫(溝口健二、1954)
38.サイコ(アルフレッド・ヒッチコック、1960)
37.アラビアのロレンス(デビッド・リーン、1962)
36.トルーマンショー(ピーター・ウィアー、1998)
35.パルプフィクション(クエンティン・タランティーノ、1994)
34.東京物語(小津安二郎、1951)
33.エイリアン(リドリー・スコット、1979)
32.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(セルジオ・レオーネ、1968)
31.裁かるるジャンヌ(カール・テオドール・ドレイヤー、1928)
30.スターウォーズ(ジョージルーカス、1977)
29.大人は判ってくれない(フランソワトリュフォー、1959)
28.深夜の告白(ビリーワイルダー、1944)
27.ジョーズ(スティーブン・スピルバーグ、1975)
26.ゲームの規則(ジャン・ルノワール、1939)
25.羅生門(黒澤明、1950)
24.ドゥ・ザ・ライト・シング(スパイク・リー、1989)
23.ペルソナ(イングマール・バーグマン、1966)
22.捜索者(ジョン・フォード、1956)
21.ボー・トラヴァイル(クレア・デニス、1999)
20.めまい(アルフレッド・ヒッチコック、1958)
19.赤い靴(マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー、1948)
18.ヒズ・ガール・フライデー(ハワード・ホークス、1940)
17.大いなる幻影(ジャン・ルノワール、1937)
16.街の灯(チャーリーチャップリン、1931)
15.バットマン/ダークナイト(クリストファー・ノーラン、2008)
14.自転車泥棒(1948)
13.マルホランドドライブ(デヴィッド・リンチ、2001)
12.北北西に進路を取れ(アルフレッド・ヒッチコック、1959)
11.グッドフェローズ(マーティン・スコセッシ、1990)
10.雨に歌えば(ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン、1952)
9.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(ポールトーマスアンダーソン、2007)
8.花様年華(ウォン・カーウァイ、2000)
7.七人の侍(黒澤明、1954)
6.甘い生活(フェデリコ・フェリーニ、1960)
5.レイダース/失われたアーク《聖櫃》(スティーヴン・スピルバーグ、1981)
4.ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン(シャンタル・アケルマン、1975)
3.市民ケーン(オーソン・ウェルズ、1941)
2.ゴッドファーザー(フランシス・フォード・コッポラ、1972)
1.2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック、1968)


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米Time Out誌『史上最高の映画ベスト100』リストの感想


この映画リストの100本は、映画史上の最高作品としてご納得いただけたでしょうか?

実を言えば、映画の「ベスト100」企画は、様々な目的と意図を持って世界中で企画されています。
関連レビュー:AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト100
『史上最高のアメリカ映画100本』
アメリカ映画界が選んだアメリカ映画のベスト100!!!
AFI『100年100本』シリーズの第一弾

関連レビュー:米Yahoo!ベスト映画企画
Yahoo!選定『死ぬ前に見るべき100本の映画』
検索サイト大手が選んだ映画のベスト!!!
編集部の激論の末に生まれたベスト100!!!

関連レビュー:BBCのベスト映画企画
英BBC『史上最高の外国語映画ベスト100』
日本映画が高評価!!!
英語圏以外で作られた映画、オール・タイム・ベスト100

また、一般の映画ファンがどんな映画を評価しているかで、ベスト100を選んだ特集もあります。
関連レビュー:英国エンパイア誌のベスト映画企画
エンパイア誌『史上最高の100本の映画』
日本映画が高評価!!!
エンパイア読者が選ぶ、オール・タイム・ベスト100

さらには、映画監督から投票を受けて、ベスト100を選んだ特集もあります。
関連レビュー:英国映画協会のベスト映画企画
監督が選ぶ『史上最高の100本の映画』
日本映画がベスト1に輝く!!!
世界中の映画監督が選んだ映画の中の映画とは?

こんな「ベスト100」企画の中でも、当記事で紹介したTime Out誌の選んだこのリストは、他のリストにはない最新の映画も取り込み、大胆な挑戦をしていると思います。
こうしてリストに上がってみれば、個人的には、最近の映画であっても1000年残る古典となるだろうと思われる作品が、新たに生まれていると納得したのです。

映画の歴史に興味があれば、アカデミー賞の歴代受賞はいかがでしょうか?
関連レビュー:オスカー受賞一覧
『アカデミー賞・歴代受賞年表』
栄光のアカデミー賞:作品賞・監督賞・男優賞・女優賞
授賞式の動画と作品解説のリンクがあります。
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posted by ヒラヒ at 17:00| Comment(0) | 映画情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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