今回紹介するのは、「アメリカYahoo!」が2012年に発表した映画のリストです。
この100本のリストは順位を付けず、100本の映画全てが映画史上必須の古典だと紹介されています
それでは、Yahoo!選定『死ぬ前に見るべき100本の映画』冒頭の言葉からご紹介。


あなたが死ぬ前に見るべき100本の映画
多くの映画が良質で、ある映画は偉大ですが、ほんの一握りの映画しか、真に「必須」とは言えません。長い議論の末、たくさんの交渉、そして叫び声の交戦の末に、「Yahoo!映画」はあなたが死ぬ前に見なければならない、100の映画のリストをまとめました。リストのタイトルを選択するために、我々は歴史的重要性や文化的影響などの要素を検討しました。しかし私たちは、同様に、全ての時代から最もスリリングでドラマチックで、最もユニークで、そして最もおかしな映画だと私たちが信じる映画を選びました。あなたがすでに見た事のある映画、そしてあなたが聞いたことがない映画も、私たちはあなたが絶対に見なければならない時代を超越した古典であると信じています。(原文はこちら→https://www.yahoo.com/entertainment/photos/100-movies-to-see-before-you-die-slideshow-1542)

スポンサーリンク

米Yahoo!選定『死ぬ前に見るべき100本の映画』リスト |
という事で、いよいよリストのご紹介!
当ブログで記事にした映画にはリンクが貼ってありますので、良かったらご覧ください。
BGMとして、当リストの中から選んだのは――<『燃えよドラゴン』のテーマ>
「十二人の怒れる男」(1957、シドニー・ルメット)
「2001年宇宙の旅」(1968、スタンリー・キューブリック)
「大人は判ってくれない」(1959、フランソワ・トリュフォー)
「8 1/2」(1963、フェデリコ・フェリーニ)
「アフリカの女王」(1952、ジョン・ヒューストン)
「エイリアン」(1979、リドリー・スコット)
「イヴの総て」(1950、ジョセフ・L・マンキウィッツ)
「アニー・ホール」(1977、ウッディ・アレン)
「地獄の黙示録」(1979、フランシス・フォード・コッポラ)
「アルジェの戦い」(1967、ジッロ・ポンテコルボ)
「自転車泥棒」(1948、ビットリオ・デ・シーカ)
「ブレードランナー」(1982、リドリー・スコット)
「ブレージングサドル」(1974、メル・ブルックス)
「欲望」(1966、ミケランジェロ・アントニオーニ)
「ブルーベルベット」(1986、デビッド・リンチ)
「俺たちに明日はない」(1967、アーサー・ペン)
「勝手にしやがれ」(1959、ジャン=リュック・ゴダール)
「戦場にかける橋」(1957、デビッド・リーン)
「赤ちゃん教育」(1938、ハワード・ホークス)
「明日に向って撃て!」(1969、ジョージ・ロイ・ヒル)
「カサブランカ」(1942、マイケル・カーティス)
「チャイナタウン」(1974、ロマン・ポランスキー)
「市民ケーン」(1941、オーソン・ウェルズ)
「グリーン・デスディニー」(2000、アン・リー)
「ダイ・ハード」(1988、ジョン・マクティアナン)
「ドゥ・ザ・ライト・シング」(1989、スパイク・リー)
「深夜の告白」(1944、ビリー・ワイルダー)
「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964、スタンリー・キューブリック)
「我輩はカモである」(1933、レオ・マッケリー)
「E.T.」(1982、スティーブン・スピルバーグ)
「燃えよドラゴン」(1973、ロバート・クローズ)
「エクソシスト」(1973、ウィリアム・フリードキン)
「初体験/リッジモンド・ハイ」(1982、エイミー・ヘッカリング)
「フレンチ・コネクション」(1971、ウィリアム・フリードキン)
「ゴッドファーザー」(1972、フランシス・フォード・コッポラ)
「ゴッドファーザー PARTII」(1974、フランシス・フォード・コッポラ)
「007/ゴールドフィンガー」(1964、ガイ・ハミルトン)
「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」(1966、セルジオ・レオーネ)
「グッドフェローズ」(1990、マーティン・スコセッシ)
「卒業」(1967、マイク・ニコルズ)
「大いなる幻影」(1938、ジャン・ルノワール)
「恋はデジャ・ヴ」(1993、ハロルド・レイミス)
「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(1963、リチャード・レスター)
「花様年華」(2000、ウォン・カーウァイ)
「或る夜の出来事」(1934、フランク・キャプラ)
「素晴らしき哉、人生!」(1946、フランク・キャプラ)
「ジョーズ」(1975、スティーブン・スピルバーグ)
「キング・コング」(1933、メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シュードサック)
「レディ・イヴ」(1941、プレストン・スタージェス)
「アラビアのロレンス」(1962、デビッド・リーン)
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(2001、2002、2003、ピーター・ジャクソン)
「M」(1931、フリッツ・ラング)
「M★A★S★H マッシュ」(1970、ロバート・アルトマン)
「マルタの鷹」(1941、ジョン・ヒューストン)
「マトリックス」(1999、アンディ&ラリー・ウォシャウスキー)
「モダン・タイムス」(1936、チャールズ・チャップリン)
「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975、テリー・ギリアム&テリー・ジョーンズ)
「アニマル・ハウス」(1978、ジョン・ランディス)
「ネットワーク」(1976、シドニー・ルメット)
「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922、F・W・ムルナウ)
「波止場」(1954、エリア・カザン)
「カッコーの巣の上で」(1975、ミロシュ・フォアマン)
「突撃」(1957、スタンリー・キューブリック)
「もののけ姫」(1999、宮崎駿)
「サイコ」(1960、アルフレッド・ヒッチコック)
「パルプ・フィクション」(1994、クエンティン・タランティーノ)
「レイジング・ブル」(1980、マーティン・スコセッシ)
「レイダース/失われた聖櫃《アーク》」(1981、スティーブン・スピルバーグ)
「紅夢」(1991、チャン・イーモウ)
「羅生門」(1951、黒澤明)
「裏窓」(1954、アルフレッド・ヒッチコック)
「理由なき反抗」(1955、ニコラス・レイ)
「ロッキー」(1976、ジョン・アビルドセン)
「ローマの休日」(1953、ウィリアム・ワイラー)
「プライベート・ライアン」(1998、スティーブン・スピルバーグ)
「シンドラーのリスト」(1993、スティーブン・スピルバーグ)
「捜索者」(1956、ジョン・フォード)
「七人の侍」(1954、黒澤明)
「ショーシャンクの空に」(1994、フランク・ダラボン)
「羊たちの沈黙」(1991、ジョナサン・デミ)
「雨に唄えば」(1952、スタンリー・ドーネン&ジーン・ケリー)
「白雪姫」(1937、デビット・ハンド)
「お熱いのがお好き」(1959、ビリー・ワイルダー)
「サウンド・オブ・ミュージック」(1965、ロバート・ワイズ)
「スター・ウォーズ」(1977、ジョージ・ルーカス)
「サンセット大通り」(1950、ビリー・ワイルダー)
「ターミネーター2」(1991、ジェームズ・キャメロン)
「第三の男」(1949、キャロル・リード)
「スパイナル・タップ」(1984、ロブ・ライナー)
「タイタニック」(1997、ジェームズ・キャメロン)
「アラバマ物語」(1962、ロバート・マリガン)
「トイ・ストーリー」(1995、ジョン・ラセター)
「ユージュアル・サスペクツ」(1995、ブライアン・シンガー)
「めまい」(1958、アルフレッド・ヒッチコック)
「恋人たちの予感」(1989、ロブ・ライナー)
「野いちご」(1957、イングマル・ベルイマン)
「ベルリン・天使の詩」(1987、ビム・ベンダース)
「オズの魔法使」(1939、ビクター・フレミング)
「神経衰弱ぎりぎりの女たち」(1987、ペドロ・アルモドバル)
「大樹のうた」(1959、サタジット・レイ)

スポンサーリンク

米Yahoo!選定『死ぬ前に見るべき100本の映画』の感想 |

個人的印象としては、芸術性を重視し、地味な作品が多い、他の古典映画リストと較べると、現代的でエンターテーメント性が高い作品も入っているなという印象です。
そういうことから日本映画からは「羅生門」「七人の侍」「もののけ姫」の3本が入っていますが、小津や溝口は入っていなのかと思ったりします。
しかし、もう、「古典=映画史上のエポックメイキングな作品」を選ぶだけでも、100本ではとても収まらないのが真実ではないでしょうか?
例えば、初めてモンタージュを生んだ『戦艦ポチョムキン』、また最初の「トーキー=音声入り映画」を取りいれた『ジャズ・シンガー』、脚本の新デザインを生んだ『グランド・ホテル』、現代アクション映画のパイオニアとも言うべき西部劇の金字塔『駅馬車』、青春映画の最初の一本と『理由なき反抗』などなど・・・・・
今やもう、リストの目的を明確化しないと100本に収まりきれないという、映画コンテンツの歴史と本数の多さを感じました。

スポンサーリンク

ベスト100の企画は、様々な目的と意図を持って世界中で企画されています。
関連レビュー:BBCのベスト映画企画 英BBC『100本の偉大なアメリカ映画』 批評家の選んだハリウッド映画のベスト100!!! 映画の歴史を作ったアメリカ映画の古典 |
関連レビュー:BBCのベスト映画企画 英BBC『21世紀最高の映画ベスト100』 21世紀に生まれた映画のベストを決定!!! しかし2000年の映画が選出!これ20世紀でしょ? |
関連レビュー:BBCのベスト映画企画 英BBC『史上最高の外国語映画ベスト100』 日本映画が高評価!!! 英語圏以外で作られた映画、オール・タイム・ベスト100 |
また、一般の映画ファンがどんな映画を評価しているかで、ベスト100を選んだ特集もあります。
関連レビュー:英国エンパイア誌のベスト映画企画 エンパイア誌『史上最高の100本の映画』 日本映画が高評価!!! エンパイア読者が選ぶ、オール・タイム・ベスト100 |
映画の歴史に興味があれば、アカデミー賞の歴代受賞リストはいかがでしょうか?
関連レビュー:オスカー受賞一覧 『アカデミー賞・歴代受賞年表』 栄光のアカデミー賞:作品賞・監督賞・男優賞・女優賞 授賞式の動画と作品解説のリンクがあります。 | ![]() |
【関連する記事】
- 英国映画協会(BFI)発表!2022年版『史上最高の映画ベスト100』全リスト/..
- 2020年3月発表!『映画史からの記念碑的映画110本とあなたがそれを見るべき理..
- 2021年12月発表!『史上最高の映画べスト100』アメリカ情報発信会社”スタッ..
- 米サイト「Vulture(バルチャー) 」選出『史上最高の西部劇映画・ベスト50..
- 雑誌「タイム」が『オールタイムベスト100映画』を選出!/2011年10月発表・..
- 雑誌「エンパイア(Empire) 」選出『最も偉大な映画キャラクター・ベスト10..
- 米サイト「Vulture(バルチャー) 」選出『史上最高の映画エンデイング・ベス..