原題 Easy Rider 製作国 アメリカ 製作年 1969 上映時間 95分 監督 デニス・ホッパー 脚本 ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、テリー・サザーン |
評価:★★★☆ 3.5点
この映画は、アメリカンニューシネマを代表する作品です。
映画で描かれたのは、「ハリウッド的勧善懲悪」の物語から真逆に位置するような作品です。
その強烈なロックのリズムと疾走するハーレーの姿は、自由の象徴のように当時の若者たちに受け入れられたようです。
監督兼出演のデニス・ホッパー、プロデューサー兼主演のジェームス・フォンダ―、そして異彩を放つジャック・ニコルソンなど、奇跡的な出会いによって永遠の若さが記録されていると感じます。



<目次> |

映画『イージー・ライダー』ストーリー |
彼らの目的は、メキシコからコカインを密輸することだった。
コカインを運んだ二人はロサンゼルス空港で麻薬の元締めと接触し、取引に成功し大金を手にした。
カスタム化された65年型ハーレー・ダビッドソンのガソリン・タンクの中に、コカインで手にした大金を隠すと、ルイジアナ州ニューオリンズの謝肉祭の日を目指して旅に出る。
コロラド川を横目に、アリゾナ州境を巡行する2台。
その夜「空室あり」と表示されたモーテルを見つけ泊ろうとするが、モーテルの主人が長髪とヒッピー風の姿を見ると、掲示板は「空室なし」となった。捨て台詞を残し、その晩は焚き火を囲んで野宿をする2人だった。
その翌日には、バイクのタイヤがパンクし、ある農家に助けを求め納屋を借りて修理した。
そして農夫と彼の家族と共に食事をし、ワイアットは「いい生活だ」と呟いた。
食事を終え、ハーレーに乗った2人はニューオリンズを目指す旅を再開する。
その途中、ヒッピーのヒッチハイカーを拾った彼らは、3人で旅をする。
しかしビリーは大金を隠しているのを悟られないかと落ち着かない。
それでも、旅を続けるうちに親しくなり、ヒッピーの住むコミューンへ2人も転がり込んだ。
その、コミューンで暮らすヒッピー達と交流する。
ワイアットとビリーの2人はコミューンのメンバーを紹介され、そこで行われる演劇を見て、子供達と遊んだりした。
時には女性メンバーと共に川で裸で遊んだり、ドラッグを回し飲みしたりして、時を過ごす。
ビリーは1人の女性メンバーに好意を持たれていたが、ワイアットはコミューンメンバーとの間に壁を感じ、ビリーに旅立ちを促した。
出発の時、彼らを連れてきたヒッチハイカーは、ワイアットにLSDを与え「正しい人」と共有せよと言った。
旅を続けた2人は、ニューメキシコ州の町で、パレードの中に紛れ込む。
しかし、2人は「許可なしのパレード参加」の罪で逮捕され、留置所に収監された。
その牢には、酔って拘留されていた若い弁護士ジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)がいた。

3人は意気投合し、地元で顔の利くハンセンの口聞きで釈放された。
牢を出ると、早速バーボンを流し込んだハンセンは「ニック、ニック」と奇声を上げた。

ハンセンは2人がルイジアナに行くと聞くと、そこの娼館に行きたかったと、アメフトのヘルメットを持ち出して、ワイアットのタンデムシートに乗り込んだ。

3人となった旅を続け、その夜も野宿する。
そこでワイアットとビリーは、ハンセンにマリファナを試させた。(下:マリワナってことか?)

この3人がルイジアナの小さな食堂に入ると、その店にいた地元の住人から好奇の視線を集める。

警察官を含んだ男達はあからさまに3人に威嚇的な言葉を浴びせかける。
逆に若い女の子たちは彼らをクールだと話していた。

しかし、3人は身の危険を感じ食事も取らずに店を出た。
その夜は町の郊外で野宿をする。
そしてハンセンは世間の敵意が、ジャック達が持つ個人的自由に向けられていると話した。
(上:本当の自由を得るのは本当に大変だ・・・・市場で売ったり買ったりするのとは違う)
その深夜、地元の男達が彼ら3人を襲撃し、手にした棍棒で寝ている所を袋叩きにした。
襲撃が終わった後には、ハンセンの死体が残された。
傷を負ったワイアットとビリーは、ハンセンの遺品を整理し後日遺族に届けることとし、なおもニューオリンズを目指した。

映画『イージー・ライダー』予告 |
スポンサーリンクワイアット(キャプテン・アメリカ) ピーター・フォンダ/ビリー デニス・ホッパー)/ジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン) /ジーザス(アントニオ・メンドーサ)/カレン(カレン・ブラック)/ヒッチハイカー(ルーク・アスキュー)/ジャック(ロバート・ウォーカー・Jr)/リサ(ルアナ・アンダース)/メアリー(トニー・バジル)/コネクション(フィル・スペクター)/ランチャー(ウォーレン・フィナーティ)/サラ(サブリナ・スカーフ)
映画『イージー・ライダー』出演者

以下の文章には 映画『イージー・ライダー』ネタバレがあります。 |
(あらすじから)
ニューオリンズに着くと、ハンセンが彼らに話していた売春宿を見つけた。
ワイアットとビリーは、売春婦のカレン(カレン・ブラック)とメアリー(トニー・バジル)を連れて、謝肉祭のパレードで混雑した通りをさまよい、フレンチクォーターの墓地に出た。
そこで、4人はヒッピー村でもらったLSDを服用し、全員が幻覚に酩酊した。
映画『イージー・ライダー』結末・ラスト |
ニューオリンズを後にした、ワイアットとビリーは再びバイクの旅へと戻った。
フロリダに向かう2人の横を、アメリカの白人農夫2人が、トラックに乗って並走する。ワイアットとビリーの姿に敵意を持った男達は、ふざけて散弾銃を2人に向けた。
ビリーは中指を立てて応戦する。
しかし、それを見たトラックの男は、本当にビリーを銃撃した。
あわてて走りよるワイアット。
しかし虫の息のビリーを見て、ワイアットは男達のトラックを猛追した。
しかし、そんなワイアットも、トラックからの銃弾に吹き飛ばされた。
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