レビュー・アン・ローズ

ＡＦＩが選定『史上最高のアメリカ映画100本』がコレだ！！！

AFIというアメリカ政府公認の「映画芸術の遺産を保護し前進させること」を目的とした機関があります。

アメリカン・フィルム・インスティチュート(American Film Institute, AFI）は、アメリカ合衆国において「映画芸術の遺産を保護し前進させること」を目的とする機関。1967年に設立された。
主にアメリカ芸術基金、それに加え映画テレビ産業から資金を得ている。
AFIは、映画を保存し、映画製作のための訓練と育成を行い、動く映像に関するさまざまな活動を促進し、それに協力しているだけでなく、1973年からは「生涯功労賞（ライフ・アチーブメント賞）」を提供している。
ロサンジェルスにあるAFI先端映画テレビ研究センターは、もともと批評研究と映画創作のための訓練を目指して作られたものだが、現在では、演出やその他の製作技能を学生に教育することに専念している。その恩恵を受けた人の中には、デイヴィット・リンチ、ティム・ハンター、テレンス・マリック、キャスリン・ビグローといった監督たちがいる。
アメリカ映画100周年を記念して1998年から「AFIアメリカ映画100年シリーズ」の発表を始めた。
毎年、AFI映画祭（AFI Fest）を開催している。(wikipediaより)

上にもあるように「ＡＦＩ＝アメリカン・フィルム・インスティチュート」が、アメリカ映画誕生から100周年の記念事業として、1998年から「100年100本」と題して、映画ランキングの編纂を始めます。
今回紹介するのは、ＡＦＩが取り組んだその事業の、1998年発表された最初の「ベスト100」の成果です。
その選出方法は映画関係者（監督、脚本家、俳優、編集者、映画撮影技師、批評家、歴史家）の投票によるもので、実際リストを見ると映画の古典となったハリウッド製作品が眼につきます。

そういう意味では、世界中の評論家から投票を受けた、下の企画との対比も興味深いものがあります。

関連レビュー：ＢＢＣのベスト映画企画 英ＢＢＣ『100本の偉大なアメリカ映画』 批評家の選んだハリウッド映画のベスト100！！！ 映画の歴史を作ったアメリカ映画の古典

それでは、まずＡＦＩの当ランキング冒頭の文章からどうぞ。

『史上最高の100本のアメリカ映画』
AFIが100年の100本の映画に一番初めに選んだのは、史上最高のアメリカ映画100本のリストです。
1998年に、アメリカの映画界から、脚本家、監督、俳優、プロデューサー、映画製作者、編集者、役員、映画史家、批評家など、ＡＦＩが選んだ400の候補映画のリストから、最高のアメリカ映画100本を選出のために、1,500人を以上の第一人者を召きました。

以上、大幅に意訳してます。原文はこちら⇒「The 100 greatest american-films」



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AFI選定『100本の偉大なアメリカ映画』リスト

という事で、いよいよベスト100をご紹介！
当ブログで記事にした映画にはリンクが貼ってありますので、良かったらお読みください。

○映画リストに合わせてＢＧＭに『サウンド・オブ・ミュージック/ ドレミの歌 』はいかが？

100．ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ (1942)
99．招かれざる客 (1967)
98．許されざる者 (1992)
97．赤ちゃん教育 (1938)
96．捜索者 (1956)
95．パルプ・フィクション (1994)
94．グッドフェローズ (1990)
93．アパートの鍵貸します (1960)
92．陽のあたる場所 (1951)
91．マイ・フェア・レディ (1964)
90．ジャズ・シンガー (1927)
89．パットン大戦車軍団 (1970)
88．イージー・ライダー (1969)
87．フランケンシュタイン (1931)
86．戦艦バウンティ号の叛乱 (1935)
85．我輩はカモである (1933)
84．ファーゴ (1996)
83．プラトーン (1986)
82．ジャイアンツ (1956)
81．モダン・タイムス (1936)
80．ワイルドバンチ (1969)
79．ディア・ハンター (1978)
78．ロッキー (1976)
77．アメリカン・グラフィティ (1973)
76．街の灯 (1931)
75．ダンス・ウィズ・ウルブズ (1990)
74．黄金狂時代 (1925)
73．嵐が丘 (1939)
72．ベン・ハー (1959)
71．フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994)
70．フレンチ・コネクション (1971)
69．シェーン (1953)
68．巴里のアメリカ人 (1951)
67．影なき狙撃者 (1962)
66．ネットワーク (1976)
65．羊たちの沈黙 (1991)
64．未知との遭遇 (1977)
63．駅馬車 (1939)
62．トッツィー (1982)
61．めまい (1958)
60．レイダース/失われたアーク《聖櫃》 (1981)
59．理由なき反抗 (1955)
58．ファンタジア (1940)
57．第三の男 (1949)
56．M★A★S★H マッシュ (1970)
55．サウンド・オブ・ミュージック (1965)
54．西部戦線異状なし (1930)
53．アマデウス (1984)
52．地上より永遠に (1953)
51．フィラデルフィア物語 (1940)
50．明日に向って撃て! (1969)
49．白雪姫 (1937)
48．ジョーズ (1975)
47．タクシードライバー (1976)
46．時計じかけのオレンジ (1971)
45．欲望という名の電車 (1951)
44．國民の創生 (1915)
43．キングコング (1933)
42．裏窓 (1954)
41．ウエスト・サイド物語 (1961)
40．北北西に進路を取れ (1959)
39．ドクトル・ジバゴ (1965)
38．深夜の告白 (1944)
37．我等の生涯の最良の年 (1946)
36．真夜中のカーボーイ (1969)
35．或る夜の出来事 (1934)
34．アラバマ物語 (1962)
33．真昼の決闘 (1952)
32．ゴッドファーザー PART II (1974)
31．アニー・ホール (1977)
30．黄金 (1948)
29．スミス都へ行く (1939)
28．地獄の黙示録 (1979)
27．俺たちに明日はない (1967)
26．博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (1964)
25．E.T. (1982)
24．レイジング・ブル (1980)
23．マルタの鷹 (1941)
22．2001年宇宙の旅 (1968)
21．怒りの葡萄 (1940)
20．カッコーの巣の上で (1975)
19．チャイナタウン (1974)
18．サイコ (1960)
17．アフリカの女王 (1951)
16．イヴの総て (1950)
15．スター・ウォーズ (1977)
14．お熱いのがお好き (1959)
13．戦場にかける橋 (1957)
12．サンセット大通り (1950)
11．素晴らしき哉、人生! (1946)
10．雨に唄えば (1952)
9．シンドラーのリスト (1993)
8．波止場 (1954)
7．卒業 (1967)
6．オズの魔法使 (1939)
5．アラビアのロレンス (1962)
4．風と共に去りぬ (1939)
3．ゴッドファーザー (1972)
2．カサブランカ (1942)
1．市民ケーン (1941)

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AFI選定『史上最高のアメリカ映画100本』リストの感想

オールタイムベストとなると、１位に輝いた『市民ケーン』を始め「古典作品」がどうしても選出されるようです。

さらに、このリストは「アメリカ人による、アメリカ人のための、アメリカ映画のベスト100」ということで、アメリカ的価値観が色濃く出ている異様にも感じます。

しかし、第二次世界大戦後アメリカ国民の持つ趣味嗜好が、映画を通じ世界中に広がったことを考えれば、これは戦後世界を作った作品群だと言えるのではないでしょうか？

さらには、下で紹介する「英国BBCのベスト100」を見れば、批評家達がどんな映画を評価しているかが良く分かるかと思います。

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また、一般の映画ファンがどんな映画を評価しているかで、ベスト１００を選んだ特集もあります。

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映画の歴史に興味があれば、アカデミー賞の歴代受賞はいかがでしょうか？

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