| 英語題 Titanic 製作国 アメリカ 製作年 1997 上映時間 189分 監督 ジェームズ・キャメロン 脚本 ジェームズ・キャメロン |
評価:★★★★ 4.0点
この3時間に及ぶ大作恋愛映画は、これでもかとばかりに画面上に大量の物量をぶちまけ、見る者を圧倒します。
実際ストーリーを再現してみると、実は脚本自体の厚みはそれほどでもない事に気づかされます。
つまりこの映画は、シンプルなストーリーを、デティールにもこだわってそのシーンやシークエンス毎に芳醇な装飾を施されて完成した作品だと感じました。
映画『タイタニック』ストーリー |
その絵画を修復すると、首元に「ハート・オブ・ジ・オーシャン」と思われるダイヤを着けた、1人の美しい裸婦像が現れたのだった。
そして、1等船室のとある部屋で金庫を発見し、その扉を開けた。しかし、中に入っていたのは宝石ではなく、一枚の古い絵だった。
そのニュースをテレビで見た102歳の老嬢ローズ(グロリア・スチュアート)は、孫娘(スージー・エイミス)と共に調査団に電話をかけ、絵のモデルが自分だと名乗り出た。
彼女はタイタニックに乗船して生き延びた一人だった。
そして運命の船の悲劇が彼女の口から語られる。
1912年4月10日、世紀の豪華客船タイタニック号がイギリスのサウサンプトン港からニューヨークへと処女航海へ漕ぎ出そうとしていた。
17歳の上流階級の令嬢ローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)は母親ルース(フランシス・フィッシャー)と共に乗船したものの、その表情は暗かった。
なぜなら、そこにはローズの意に反して、母が財産目当てで選んだ婚約者キャル・ホックリー(ビリー・ゼイン)もいたからだ。
またその船には、出港直前にポーカーで3等船室のチケットを手に入れた、下層階級の画家志望のアメリカ青年ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)も、友人ファブリッツィオ(ダニー・ヌッチ)と共に乗り込んだ。
出航した甲板上でスケッチをしていたジャックは、そこでローズを見てその美しさに魅せられた。
しかしその夜、人生に絶望し海に身を投げようとするローズを、通りかかったジャックが見つけ命を救った。
それを知った、ローズの婚約者キャルはお礼にと、ジャックを明晩の夕食に招待する。
キャルはローズに気に入られようとルイ16世が所有していたという「ハート・オブ・ジ・オーシャン」を贈り、もっと自分に心を開いて欲しいと訴えた。
翌日ローズはジャックと会い、デッキを散歩しながら昨晩の礼を言う。
自由で開放的なジャックの生活に魅せられたローズは、彼からツバの吐き方を教えてもらい練習した。
夜が訪れ一等船客のディナーが始まった。
身分違いのジャックが笑いものになる事を期待したキャルだが、逆にジャックの闊達さがマーガレット(キャシー・ベイツ)など同席者から喜ばれ、彼の株は上がった。
【意訳】朝、今日何が起こるか、誰と会うか分からないで目覚めるのが好きだ。
堅苦しい夕食の後、ジャックはローズを「本当のパーティーに行こう」と三等船室へと誘う。
庶民的な音楽が陽気に鳴る中、一緒にダンスを踊り2人の中は接近する。
しかし、キャルに命じられた彼の執事ラブジョイ(デビッド・ワーナー)が、その様子をじっと監視していた。
翌朝、執事からローズの昨晩の行動を報告されたキャルは激怒し、彼女を責めた。
それを知った母ルースは、家名を守るためにはキャルの経済力に頼るしか方法は無いと諭し、ジャックと会うなとローズに命じる。
【意訳】もちろん不公平よ。私達は女性ですもの。
母の言葉を聞かされたローズは、デッキでジャックに会うが背を向けたが、しかし彼女はきびすを返し、船首にいるジャックに近づき微笑んだ。
夕日に染まる船首で風を切る2人はキスをする。
ローズは自分がジャックを愛していることを悟り、自ら彼の絵のモデルとしてヌードの肖像画を描いて欲しいと頼んだ。
そんなローズを前に、ジャックはその姿を書きとめようと、一心不乱にデッサンの鉛筆を走らせた。
しかしそんな中、姿を消したローズを求めて、キャルに命じられた執事ラブジョイが、船内を執拗に探し回る姿があった。
2人は、そんな執事の眼を避け、身を隠すところを求め、船倉に置かれた車の中に潜む。
その車中で、2人は激しく求めあい、結ばれた。
しかしその頃、タイタニックの操舵室では見張り番が巨大な氷山を発見した。
時すでに遅く、船員達の必死の回避努力も空しく、タイタニック号の船首が氷山に衝突し浸水が始まった。
ローズの婚約者キャルはヌード画を見つけ、怒りが頂点に達していた。
その前に姿を現したローズとジャック。
キャルはラブジョイに命じ、ジャックの上着のポケットに宝石を入れさせ、彼を泥棒に仕立て上げた。
【意訳】どうして、お前が俺のフィアンセを手に入れられると思ったんだ。
ジャックは船員に連行され3等船室深く連れ去られた。
一方、タイタニックの沈没が避けられないと悟り、船長のスミスは乗客を避難させるよう命じる。
ローズとキャルも、タイタニックの設計者トーマス・アンドリュース(ヴィクター・ガーバー)から、沈没の事実を知らされる。
しかし、ジャックは手錠をかけられ船室のパイプにつながれていた。
ローズは避難を促され、救命ボートにいったんは乗ろうとしたが、ジャックを助けるため船中へと戻って行った。
すでに浸水が始まった廊下を進み、ジャックのいる部屋を探し当てたローズは、斧でジャックの手錠の鎖を切断し共に逃げ出した。
ジャックとローズは甲板に向け逃げ出すが、三等客室は船員達に鍵をかけられ、鉄格子で閉ざされてしまう。
三等船室の乗客の怒号が飛び交う中、ジャックは友人とともに鍵を壊し、ついに甲板への道を開いた。
しかし甲板は、助かろうと救命ボートに乗ろうとする乗客や、それを誘導する船員たちによって、パニック状態となっていた。
そんな混乱の最中、ジャックは必死にローズをボートに乗せようとする。
婚約者キャルも2人を見つけ、ローズに自らのコートを着せ、避難を促した。
女性と子供しかボートに乗れない状況で、一度はローズもボートに乗ったが、ジャックを案じ船へと戻った。
ローズとジャックは固く抱き合う。
2人に逃げられ、弾を撃ち尽くしたキャルは、ローズに着せたコートのポケットに「ハート・オブ・ジ・オーシャン」を入れていたことを思い出し思わず自嘲の笑いを漏らした。
ジャックとローズはキャルをかわし、浸水した船内を必死に進み再び甲板に戻ってくる。
しかし、船体の傾きは増し、船はますます混乱を極める。
船員が秩序を乱す乗客を撃ち、最後には自らの頭も撃ち抜く。
船長は操舵室で沈む船と運命を共にした。
最後まで甲板で演奏していた楽団の四人も、最後の演奏をして海に飲み込まれた。
船はついに垂直に屹立し、その上の人々をふるい落とし、船尾で船にしがみついていたジャックとローズも海中深く引きずりこんだ。
スポンサーリンク
映画『タイタニック』出演者 |
ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)/ローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウィンスレット)/キャルドン・ホックリー(ビリー・ゼイン)/101歳のローズ(グロリア・スチュアート)/マーガレット・“モリー”・ブラウン(キャシー・ベイツ)/ブロック・ロベット(ビル・パクストン)/リジー・カルバート(スージー・エイミス)/ファブリッツィオ・デ・ロッシ(ダニー・ヌッチ)/スパイサー・ラブジョイ(デビッド・ワーナー)/トーマス・アンドリュース(ヴィクター・ガーバー)
映画『タイタニック』予告 |
映画『タイタニック』主題歌 |
<セリーヌディオンの歌う”マイハートウィルゴーオン”>
スポンサーリンク
これ以降の文章に映画『タイタニック』ネタバレ
ネタバレがあります2人は、一度は海中に飲み込まれたものの、何とか浮上した。
凍てつく北極海にを2人が泳いでいると、漂う板を見つけしがみついたものの、2人が体重をかけると沈んでしまう。ジャックは、ローズを板の上に横たえると、自分は冷たい海水に身を漬けたまま漂流した。
冷え切った水に、ジャックが体力を奪われていく中、「何があっても、生き延びろ」と語りローズと約束を交わす。
漂い続けたローズは救助のボートの声を聞く。
しかしその時には、すでにジャックは帰らぬ人となっていた。
救助ボートが去ろうとする中、ローズはジャックを海の底へと送った。
ジャックの「何があっても、生き延びろ」言葉を胸に必死に合図を送り、なんとか救助されたのだった。
そして、それからというもの、ローズは『ローズ・ドーソン』と名乗り、彼と共に人生を歩んできた。
過去の体験を話した100歳のローズは、最後に言った。
その船にはジャックドーソンという一人の男がいたと。【意訳】お分かりかしら、そこにはジャックドーソンという一人の男がいた。彼は人が救える全てのやり方で私を救ってくれた。そして、ローズは語った。
「彼の写真すら私は持っていないが、彼は今も生きている。私の心の中で」
調査隊のブロック・レベットはローズの話を聞き、宝探し目的でタイタニックを調査していたことを恥じる。
夜ローズは1人デッキにやって来た。長年持ち続けていた「ハート・オブ・ジ・オーシャン」を海に沈めた。
映画『タイタニック』ラストシーン
ベッドに横たわるローズ。
その身は若かりし頃に戻り、タイタニック船上で、ジャックと再会し口づけを交わした。
そこにはタイタニックと運命を共にした、多くの人たちが拍手で祝福していた。
【関連する記事】
- 映画『ピアノレッスン』美しく哀しい女性映画!再現ストーリー/詳しいあらすじ解説・..
- 映画『我等の生涯の最良の年』考察!本作の隠された主張とは?/復員兵ワイラー監督と..
- 映画『我等の生涯の最良の年』戦勝国米国のリアリズム!感想・解説/ワイラー監督の戦..
- 映画『シェーン』 1953年西部劇の古典は実話だった!/感想・解説・考察・スティ..
- オスカー受賞『我等の生涯の最良の年』1946年のアメリカ帰還兵のリアル!再現スト..
- 古典映画『チップス先生さようなら』(1939年)戦争に歪めれた教師物語とは?/感..
- 古典映画『チップス先生さようなら』1939年のハリーポッター!?再現ストーリー解..

