2018年01月05日

映画『陽のあたる場所』完全再現ストーリー/あらすじ・ネタバレ・ラスト・結末

映画『陽のあたる場所』(あらすじ・ネタバレ 編)



原題 A Place in the Sun
製作国 アメリカ
製作年 1951年
上映時間 2時間 2分
監督 ジョージ・スティーヴンス
脚色 マイケル・ウィルソン、ハリー・ブラウン
原作 『アメリカの悲劇』セオドア・ドライザー


評価:★★★☆   3.5点



この映画は1951年のモノクロの古い映画ながら、野心を持った貧しい若者の苦悩を描いて秀逸だと思います。
若き日のエリザベス・テーラーの圧倒的な美しさと、モンゴメリー・クリフトの繊細な演技が、名匠ジョージ・スティーヴンス監督の演出によって、鮮烈に描かれています。
この映画は、第24回アカデミー賞で、監督賞を初め6つの賞を獲得した作品です。
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映画『陽のあたる場所』あらすじ



place-hitch3.gifハイウェイでヒッチハイクをする青年は、ジョージ・イーストマン(モンゴメリー・クリフト)だった。
ようやく一台のトラックを見つけ、ウォーソーの町のイーストマンという水着製造会社にたどり着いた。
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貧しい母子家庭に育ち、ホテルでボーイをしていたが、伯父のチャールズ・イーストマン(ハーバート・ヘイス)と出会い、そのコネで彼が社長を務める工場に職を得たのだ。

着いたその晩に、伯父の屋敷に招かれた。
伯父チャールズの家では、チャールズが野心を持った良い青年だとジョージを褒めていたが、彼の息子アール(キーフ・ブラッセル)や娘、そして妻はその扱いに困惑していた。
そこでチャールズ一家とディナーに出かける、アンジェラ・ヴィカース(エリザベス・テイラー)という社交界の花形に会って、ジョージは魅了された。
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彼等は、ディナーに出かけ、ジョージは1人残された。

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翌日ジョージは、イーストマンの会社に出社すると、アールから工場の作業員として単純労働の仕事を与えられた。

その作業に苦痛を感じながら、夜になるとジョージは工場の生産性を上げるための提案書を書いた。
そして、チャールズの屋敷の前まで行ってみるものの入れず、夜の町をさまよい映画館に入った。
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その映画館で、同じ工場で働くアリス・トリップ(シェリー・ウィンタース)と隣合わせになった。

そして二人はお互いの貧しい境遇を語り、身よりのないアリスとジョージは付き合うようになった。
そして逢瀬を重ねるうちに、二人は男女の中になった。

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そんなある日、工場を視察した社長のチャールズは、ジョージが工場で働いているのを発見し、息子のアールが仕組んだことだと知った。

チャールズはジョージに言葉をかけ、昇進を約束し、翌月の15日のパーティーに招待した。
それを傍らで聞いていたアリスは、社長が去った後、15日がジョージの誕生日で、誕生パーティーを考えていたと言う。
ジョージはすぐにパーティを抜け出し、アリスと共に過ごすと約束した。

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社長屋敷のパーティーで、ジョージはアンジェラと再会した。
所在なく1人ビリヤードをするジョージに興味を惹かれ、彼女は彼に声をかけた。

ジョージも最初に見かけた時からアンジェラに魅せられていたため、最初はぎこちなかったものの言葉を交わすうちに親しくなる。
そして2人は共に踊り、パーティーが終わっても踊り続けた。

place-barthday.jpgそしてジョージは、夜が更けてからアリスの下宿を訪ねた。
アリスは遅刻を責め、ついには泣き出した。
なだめるジョージに対して、彼女は妊娠を心配していると告げた。
ジョージは、とりあえず医者を探そうと言った。

place-love too.gifアリスの事で落ち込んでいたジョージを、アンジェラがパーティーに誘った。
そしてその夜、ジョージは「愛している。君を見た最初の瞬間から。僕は、もしかしたら、見る前から君が好きだった」と告白する。
それに応えて、アンジェラもまた「愛してる」と答えた。
(上:私も愛している。それは何だか怖いけど、でも素晴らしい感覚だわ)
そして、夏にアンジェラの別荘で共に過ごそうと約束し、キスを交わした。

place-doc.pngジョージはアリスに堕胎をすすめ、産婦人科に連れて行った。
しかし、医者は堕胎を引き受けてくれなかった。

その帰りの車中で、こうなったからは結婚してほしいと、アリスはジョージに求めた。

8月になり、アンジェラはジョージを別荘に連れて行った。
Place-news.pngその別荘の湖で2人水遊びや、ボートに乗って楽しむ。
ますます愛を深めた2人は、アンジェラの両親とも合い、2人の間柄はしられるところとなった。
そんな上流階級の避暑地での様子が、新聞に掲載され、アリスはアンジェラとジョージの姿を発見する。

そしてアリスは、パーティの最中のジョーを呼び出した。place-holiday.jpg
アリスは明日結婚しようと迫り、受け入れなければ新聞に全部話して、自分は自殺すると脅した。
ジョージは翌日、結婚するため裁判所にアリスと共に向かったが、その日は「労働者の日」で、裁判所も休日だった。
ジョージはアリスに、1日遅れても変わりはない、今日は近くの湖で楽しもうと誘った。
ボートを漕ぐジョージは、湖の奥深くでアリスを殺害しようと、オールを動かし続けた・・・・・・・
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(下部にネタバレとラストが有ります)
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映画『陽のあたる場所』予告


映画『陽のあたる場所』出演者

ジョージ・イーストマン(モンゴメリー・クリフト)/アンジェラ・ヴィッカース(エリザベス・テイラー)/アリス・トリップ(シェリー・ウィンタース)/ハンナ・イーストマン(アン・リヴィア)/フランク・マーロウ判事(レイモンド・バー)/チャールズ・イーストマン(ハーバート・ヘイス)/ルイーズ・イーストマン(キャスリン・ギブニー)/アール・イーストマン(キーフ・ブラッセル)
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以下の文章には

映画『陽のあたる場所』ネタバレ

がありますご注意ください。


湖では陽が落ちて、ジョージの眼が暗く光る。
place-lake2.png額に大粒の汗が浮かぶ。
そんなジョージの様子に、アリスが具合が悪いのかと尋ね、休むように言った。
更に彼女は、輝く星を見て、私の願いは今夜叶うと微笑んだ。
そして、別の街に引っ越して2人暮らそうと語りかける。


そんなアリスに、ジョージは「止めろ」と怒鳴った。
アリスは哀しみに満ちた顔で、ジョージに問いかける。
「ジョージの願いは、私が消える事なのか?私が死ぬ事か?」と。

アリスはジョージのそばに行こうと、ボートの上に立ち上がった時、ボートはバランスを崩し転覆し、アリスとジョージを湖に投げ出した。
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なんとかジョージは岸に泳ぎついたものの、アリスは溺死した。

そして、アンジェラの家に戻ったジョージは、彼女に逃げようと言った。
place-dad.jpgしかし「駆け落ち」の事だと思ったアンジェラは、親は結婚を許してくれると彼をなだめた。
目撃者の証言から、事件の捜査が進展し、逮捕は目前に迫る。
そうとは知らず、ジョージは結婚を危ぶむ彼女の父親と話し、母親エイサが宗教の伝道活動をしており、貧しい家庭環境にあり、教育も受けられなかったと正直に話した。
その真摯な告白に、父親も結婚に前向きな意向を見せた。

place-court.pngしかしその日、ジョージは逮捕され、その事件はアンジェラとその家族、伯父のチャールズ・イーストマンも知るところとなった。
裁判にかけられたジョージは、殺害する気を無くし、彼女の死は事故だったと主張した。

しかし陪審員は彼を有罪として、死刑が宣告された。

刑務所で死刑が迫る中、司祭と母が彼を訪ね語り合う。
司祭は、もし、アリスを助けられるのに、アンジェラの事を考え助けなかったのだとしたら、それは殺人だと言い、ジョージも認めざるを得なかった。

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映画『陽のあたる場所』ラスト


刑執行の直前、ジョージを訪ねたアンジェラは彼に永遠の愛を誓い別れを告げる。

【意訳】アンジェラ:会いに来たわ。あなたの事をたくさん考えていたわ、ジョージ。いつだって。学校で勉強している時も、勉強が手につかなかった。愛しているわ、ジョージ。それを知ってもらいたかったの。(看守)あの・・・私・・・私・・・これ以上何も言えない。/ジョージ:以前に分からなかった事が、今ならわかる。僕は多くの事で罪を負っている・・・・・皆が言っていることの多くのことで。/アンジェラ:それでも・・・あなたを愛し続けるわ・・・私が生きてる限り。/ジョージ:僕が去るまで愛しておくれ。そして忘れて。(キス)/アンジェラ:さよならジョージ。一番幸せだった、いつも過ごしていた時のように、さよならと言いましょう。/司祭の声:私の父の家にはたくさんの住まいがある。私は行って、あなた方のために場所を用意しよう。そして私はあなたを私自身として迎え入れよう(聖書の言葉が流れ続ける)/刑務所長:時間だ。来たまえ。/受刑者:あばよ小僧。/受刑者:神の恵みを。/受刑者:ここよりましな世界を見つけな。/受刑者:じゃあなジョージ。また会おう。(The End)

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posted by ヒラヒ・S at 17:21| Comment(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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