1992年『許されざる者』(詳しいストーリー・あらすじ 編)
原題 Unforgiven 製作国 アメリカ 製作年 1992年 上映時間 131分 監督 クリント・イーストウッド 脚本 デイヴィッド・ピープルズ |
評価:★★★ 3.0点
この映画『許されざる者』は、クリント・イーストウッド監督・主演で、アカデミー賞他多くの賞を獲得した作品です。
モーガン・フリーマン、ジーン・ハックマン、リチャード・ハリスなど名優が脇を固め、物語に深みを加えていると思います・・・・・・・・・・
映画『許されざる者』ストーリー |
1880年のワイオミング準州のビッグ・ウィスキー。
町の酒場の2階にある娼館で、娼婦が顔に切りつけられる事件が起こった。
2人ずれで遊びに来た、カウボーイの1人、クイック・マイク(デヴィッド・マッチ)が、娼婦のデライラ(アンナ・トムソン)に男性器の小ささを笑われ、激情に駆られ凶行に及んだのだった。
その2人は、すでに縛られ、店に捕らわれていた。
その2人の前に、町の保安官リトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)が立ち、酒場の主人スキニー(アンソニー・ジェームズ)が訴える「商売モノを傷物にされた」という怒りを聞いていた。
年長のストロベリー・アリス(フランシス・フィッシャー)を筆頭に、娼婦達も犯人を同じ目にあわせろと詰め寄る。
しかし、保安官リトル・ビルは「こいつらは真っ当な人間だ」と取り合わず、むち打ちや、これ以上の流血より、七頭の馬を代償とすることで、スキニーを納得させた。
しかし娼婦達の怒りは収まらず、屈辱を晴らすため、身銭を切って1,000$の賞金を賭けた。
そして、カウボーイ2人を殺した者に賞金を支払うと触れ回り、その噂は西部中を駆け巡った。
その噂は、今はカンザスの片田舎で百姓仕事に精を出す、伝説的なアウトローのウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)にまで届いた。
彼の元をかつての悪党仲間の甥だというスコフィールド・キッド(ジェームズ・ウールヴェット)と名乗る若者が訪れ、賞金山分けでカウボーイ二人を殺す仕事でコンビを組まないかと持ちかけたのだ。
マニーも昔は列車強盗で女子供や保安官を殺したアウトローだったが、妻と11年前に出逢ってから改心し、酒に溺れ金欲しさに悪事を働いたことを後悔していた。
結婚後、二人の子供が生まれたものの、三年前に妻に先立たれ、今は1人で子供の世話をして実直に暮らしていた。
キッドの誘いに、マニーはもう足を洗ったと断った。
しかし、マニーの現実は農業の収穫もほとんどなく、二人の子供を抱え、ひどい貧困に喘いでいた。
そして、他に手立てもなく、彼は賞金を目指しキッドの後を追う事を決意する。
しかし、銃の腕は錆びつき、馬にもろくに乗れない始末だった。
久々の拳銃射撃のシーン
【意訳】娘:パパは人を殺すのになれてるの?
それでも旅に出たマニーは、昔の悪党仲間の一人、ライフルの名手ネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)の家によった。
彼もまた、今は足を洗って農夫をしており、マニーは子供たちの世話を頼んだ。
しかし農業が上手く行っていないのは同様で、話を聞くうちにネッドもこの話に興味を示し、連れ立って家を後にした。
その後ろ姿を、ネッドのネイティブ・インディアンの妻が冷たい目で見つめた。
一方、ビッグ・ウィスキーには噂を聞き付けた、賞金目当ての荒くれ者が目に付くようになった。
そんな一人、伝説的なガンマンのイングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)が、作家のブーシャンプ(ソウル・ルビネック)を連れて町にやってきた。
彼は「銃の所持を認めない」という、町のルールに従わなかった。
保安官リトル・ビルは、暇さえあれば自らの手で家を建築しているが、ヘタな大工仕事で遅々として進まない。
しかしボブの一件を知ると、保安官助手を引き連れ彼の周りを取り囲み、その銃を取り上げた。
【意訳】ボブ:また女王の話をしたのか?独立記念日だってぇのに!俺がお前を蹴ってると思ってるだろう、ボブ!しかし違うぞ!俺がなぜこうするか、なぜこう言うのか?伝えてるんだ!カンザス中の悪党ども、ミズリーの悪党ども!ついでにシャイアンどもにも!女達の賞金は無い!あったとしても賞金稼ぎ共は入れない!
そのあと、町の市民や賞金稼ぎ注視するなか、何度も蹴り殴り完膚なきまで叩きのめし、賞金稼ぎ達へ大声で騒ぎを起こすなと警告した。
そしてイングリッシュ・ボブを保安官事務所の牢に放り込だ夜、リトル・ビルはボブの伝記を書いているブーシャンプ相手に、ボブの有名な事件の無様な実態を暴露し、西部の早撃ちは非現実的だと教えた。
そして翌日、満身創痍のイングリッシュ・ボブはビッグ・ウィスキーから追放され、ブーシャンプはビルの元に残った。
一方マニー、ネッド、キッドの一行は、ウィスキータウンに向け旅を続けた。
しかし、マニーとネッドの2人は久々の野宿に体が痛み、また若いキッドも威勢はいいが近眼で遠くの敵と戦えないことが判明する。
それでも3人は、雨の夜ビッグ・ウィスキーに到着し、キッドとネッドはストロベリー・アリスに詳細を聞きに行き、マニーは下の酒場で待った。
そこにリトル・ビルと助手たちが現れ、彼の銃を奪い、彼に暴行を加える。
【意訳】ボブ:俺が思うに、蛇用にこれを持っているのかな?/マニー:ああ・・そうだ。/ボブ:だがここに蛇はいないんだ、ミスター・ヘンダーショット/マニー:う〜ん、その・・・弾は入れてないんだ。火薬が湿ってて・・・/ボブ:ミスター・ボーシャンプー、これが俺の言ったゴミくずだ!どの町の酒場にもこんなクズがいる。ウィチタやシャイアン、アビリンにも!でも君はそんなクズをビッグ・ウィスキーで見ることは無い。
全身傷だらけになったマニーは、這いながら店の外へ出たところをキッドとネッドが助けた。
町の外れの隠れ家で看病されたマニーは三日間意識が戻らなかった。
3日後マニーの看病に、顔を切られたデライラがやって来た。
デライラはキッドとネッドがただで娼婦達と遊んでると語り、マニーもどうかと誘った。
しかし、マニーは亡くなった妻が忘れられないと、その申し出を断った。
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マニーが回復し、3人は賞金首の1人デービー・ボーイが、荒野で牧場の仕事をしているのを見つけた。
ライフルの名手ネッドがデービー・ボーイを狙うが、ネッドはトドメを刺すことができない。
ついには、俺は撃てないと言った。
その後を受けて、マニーがライフルを取りデービー・ボーイを射殺した。
ネッドは、すっかり落ち込み、カンザスに帰ると言い去った。
その頃、デービー・ボーイ殺害がリトル・ビルに知らされ、周辺地域が探索される中ネッドが捕られた。
リトル・ビルは、ネッドの背を鞭で打ち、残り2人の情報を拷問で聞き出そうとするが、ネッドは口を割らない。
ネッドの事を知らないマニーとキッドは、牧場に隠れていたクイック・マイクを発見し、トイレに入った彼を急襲しキッドが仕留めた。
そして二人は娼婦の1人から約束の賞金を受け取るが、ネッドがリトル・ビルに捕まり「なぶり殺し」にされた事実を知る。
そして無残な姿で、今は酒場の前に晒されていると知った。
その話を聞き、マニーは妻と出会ってから断酒していたウィスキーを飲む。
そして、実はクイック・マイク殺しが初の殺人だったキッドが、ショックを受け、もう銃などいらないというのをマニーは受け取った。
そしてマニーは、1人リトル・ビル達の待つスキニーの酒場に向かった・・・・・
映画『許されざる者』予告 |
映画『許されざる者』出演者 |
ウィリアム・"ビル"・マニー(クリント・イーストウッド)/リトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)/ネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)/イングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)/スコフィールド・キッド(ジェームズ・ウールヴェット)/W・W・ブーシャンプ(ソウル・ルビネック)/ストロベリー・アリス(フランシス・フィッシャー)/デライラ・フィッツジェラルド(アンナ・トムソン)/クイック・マイク(デヴィッド・マッチ)/デービー・ボーイ(ロブ・キャンベル)/スキニー・デュボイス(アンソニー・ジェームズ)/リトル・スー(タラ・フレデリック)/シルキー(ビヴァリー・エリオット)/フェイス(リーサ・レポ=マーテル)/クロウ・クリーク・ケイト(ジョジー・スミス)/ウィリアム・"ウィル"・マニー・Jr(シェーン・メイヤー)/ペニー・マニー(アリン・レヴァシュー)
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