理由なき反抗(ストーリー・あらすじ編)
原題 Rebel Without a Cause 製作国アメリカ 製作年 1955/上映時間 111分 監督・原作 ニコラス・レイ 脚色スチュワート・スターン アーヴィング・シュルマン |
評価:★★★★ 4.0点
この映画は、ジェームス・ディーンという映画史上に希有のカリスマの、最もその個性を輝かせた作品だと思います。
そしてこの映画は、同時に世界初の青春映画ではないかと思います。
『理由なき反抗』あらすじ |
夜、17歳の高校生ジム(ジェームズ・ディーン)は、イースターに泥酔をして道路に寝転がっていた。
彼は警察に連行され、親の到着を署内で待っていた。そして同年代の二人と出会う。
一人は夜間外出で保護を受けた少女ジュディ(ナタリー・ウッド)。
ジュディーは父親から愛されたいと願いながら、振り向いてくれず非行に走っているのだった。(右:誰とも親しくなんてなりたくない)
そして、もう一人は仔犬を射ったプラトー(サル・ミネオ)だった。
彼は乳母のような家政婦が親身になって世話をしていたが、両親から愛を受けたという実感がなく、孤独感にさいなまれていた。(右:誰も助けてくれない)
警察には、ジムの父フランク(ジム・バッカス)と母キャロル(アン・ドーラン)とが駆けつけ、少年課のレイ刑事(エドワード・プラット)と話し合った。
しかし、ジムは強い母に責められている父を見ると、イライラが募り声を荒げる。
レイ刑事に別室に連れて行かれたジムは、自分の居場所が見つからないと、レイに苦しみを打ち明けた。
この街に引っ越してきたのは、ジムが転居前の街で暴力事件を起こしていたためだった。母と父は環境が変われば好転すると、正面からジムと話し合おうとせず、ジムの苛立ちは未解決のままだった。
翌朝、新しい高校であるドウスン・ハイ・スクールへ向かうと、昨晩警察にいたジュディに会った。
しかしジュディはジムに冷たくあたった。
朝ジュディ−を窓から見つけたジムは、母の食事を断り、昼食のサンドイッチだけを持ち外に出る。父親は出がけ、友達を選べと言いジムを不快にさせた。ジュディーを呼び止めたジムは、話しかけるがジョディーは冷たくあしらう。ジムは学校が分からないから、一緒に車で行ってほしいと言う。ジョディーは不良達と行くからと断った。ジョディーはバズの車に乗り込みキスを交わす。
バズに誰だと聞かれ、ジョディーは新しい料理だと答えた。
ジョンは自分の車で学校に向かうが、ジョディー達に道を聞いても誰も教えなかった・・・・・・・
彼女は不良学生のバズ(コリー・アレン)、ムーズ(ニック・アダムス)、クランチ(F・マゾーラ)等と一緒に学校では行動していた。
高校では、警察にいたもう一人、プラトーと出会い友達になる。プラトーはジュディーの彼氏、バズに注意しろと警告した。
案の定、転校生のジムはプラネタリウムの校外授業の帰り、バズから因縁をつけられた。
我慢していたが「腰抜け(チキン)」と呼ばれ、互いにナイフで戦い出し、ジムはバズにかろうじて勝った。
しかしバズは納得せず、今晩チキンレースで決着を着ける逃げるなと言い去っていった。
チキンレースに行くべきか悩んでいたジムは、家に帰ると父に今夜の勝負の事を話し、意見を求めた。
しかし父の答えは冷静になれ、危険はおかすなという、優柔不断な答だった。
父の弱さを憎んでいたジムは、失望しチキンレースの行われる崖へと向かった。
一方、ジュディも家に帰り、父に甘え、キスを求めるが拒絶される。日ごろ感じていた父に愛されない悲哀から、ジュディもまた家を出て崖へと向かう。
崖には、ジョンを含め多くの野次馬が来ていた。
いよいよチキンレースが始まり、崖に向かって車を走らせる2人。
先に車から飛び降りた者が、臆病者の敗者となるので、お互いを見つつギリギリまで我慢する。もう限界と見たジムは崖の手前で車から転げ逃げたが、相手のバズは服が引っ掛かりドアが開かず、そのまま崖へと車もろとも落ち死んだのだった。
この事故に、その場にいた野次馬たちは関わり合いを恐れ、逃げて行った。
ジュディとプラトーはジムと共に、家まで帰ってきた。
家に帰ったジムは、事件を両親に語り、警察に自首すると伝える。しかし、両親が反対し、口論となり、再び父親に失望したジムは父親を突き飛ばし、出て行った。(右:ただ一度でも、正しいことをしようとしているんだ)
警察署へ行きレイ刑事を訪ねたが、不在だった。
ジムは家の近くまで戻って来て、そこにジュディがいるのに気が付いた。
ジュディは、家に帰りたくないと言い、ジムは前にプラトーが教えてくれた街外れの廃屋に行く。(右:もう絶対帰りたくない)
一方町では、ジムとジュディの家族は警察に捜索を依頼し、またバズの不良仲間達はジムに報復しようと捜していた。
不良達はプラトーの家を訪ね、友達だったらジムの行方を知ってるだろうと脅した。
プラトーは家から拳銃を持ち出し、ジムを探し街外れの廃屋にたどり着く。
三人は空き家の中で、自分の居場所を見出し、つかの間の楽しい時間を過ごした。
プラトーにとっては、両親の愛を知らず育ってきて、生まれて初めて孤独ではないと感じた。(右ジョン:ここで、僕は幸せだ)
プラトーは子供のように甘え、一人にしないでといいながら、いつしか眠りこんでいた。
ジムとジュディは起こさないように、別室で2人横になり、愛を伝え合った。
そんな時ジムを追い求めるバズの不良仲間が廃屋に乗り込んできて、プラトーを発見した。
必死に抵抗したが、ついにジョンは追い詰められた・・・・・・・・
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『理由なき反抗』キャスト
========================================================ジム・スターク(ジェームズ・ディーン)、ジュディ(ナタリー・ウッド)、ジョン・クロフォード(サル・ミネオ)、フランク・スターク(ジム・バッカス)、キャロル・スターク(アン・ドーラン)、バズ・グンダーソン(コリー・アレン)、レイ・フレミック(エドワード・プラット)
この映画は、2016年のヒット作品『ラ・ラ・ランド』の中で、二人を結びつける重要なモチーフとして登場します。 『理由なき反抗』の映画を見る二人。 映画のあとで『理由なき反抗』のロケ地である、ロサンゼルスのプラネタリウムで二人はデートをし、歌い踊りキスをします。
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ありがとうございます(^^)何ぶん古い映画で・・・・・60年前( ̄∇ ̄*)ゞ「エデンの東」の人ですが、世界初の青春スターと言うことで取りあげてみました・・m(__)m
申し訳ないが未見なんですけどね(^^;
『ラ・ラ・ランド』が関連という事はミュージカルなんですか?
ありがとうございます(^^)
古い映画で・・・・・・『ラ・ラ・ランド』で、二人が親しくなる映画デートで見たのが「理由なき反抗」でした。この映画自体はミュージカルではありませんm(__)m