評価:★★★ 3.0点
1959年のフランス映画。
カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀外国映画賞、ゴールデン・グローブ賞を獲得した。
ブラジル。リオ。カーニバルの夜。
サンバのリズムに乗せて、ギリシャ神話オルフェウスとエウリュディケの悲劇を、ブラジルの現代に置き換えた物語。
『黒いオルフェ』とは黒人の演じる、オルフェの物語という意味だろう。
映画『黒いオルフェ』あらすじ
リオ・デ・ジャネイロで黒人娘ユリディス(マルペッサ・ドーン)は、市電の運転手、黒人青年オルフェ(ブレノ・メロ)と出会い、愛しあった。夜、翌日のカーニバルの練習をしているところに、死の仮面をつけた男が現れ、ユリディスを襲った。オルフェは、彼女を助けその晩は事なきを得た。しかしカーニバルの日逃れるユリディスを、死の仮面の男が再び追ってきた。ユリディスとオルフェの運命は・・・・
映画『黒いオルフェ』予告
(フランス/1959年/監督マルセル・カミュ/脚本ジャック・ヴィオ)
映画『黒いオルフェ』出演者
オルフェ(ブレノ・メロ)/ユーリディス(マルペッサ・ドーン)/エルネスト(マルセル・カミュ)/ファウスト(ファウスト・グエルゾーニ)/ミラ(ルールデス・デ・オリベイラ)/セラフィナ(レア・ガルシア)/死神(アデマール・ダ・シルバ)
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映画『黒いオルフェ』解説 |
愛する女性エウリュディケの不慮の死で失い悲しむオルフェウスは、冥界に入りエウリュディケを取り戻す。
しかし後ろを振り向いてはいけないという約束を破り、ついに彼女を永遠に失ってしまう。
そんな禁忌と執着のせめぎあいの果てに、人は愛する者を喪失するという悲劇。
しかしこの映画で語られる物語は、ギリシャのどこか淡白な陽光に比べて、粘着質の太陽光で包まれている。
これは南とは呼ぶものの、欧州の規則正しい寒暖によって培われた、ギリシャの神々の持つある種の合理を含んだ物語ではない。
そんなギリシャ的な整合性を持った語り口は、むしろ1950年の詩人ジャン・コクトーが監督をしたフランス映画「オルフェ」の方に表れているだろう。
この映画の神話世界、南国の熱帯の大気に揺らめくような変幻自在な神性は、どこか呪術的な理不尽な神々の世界を現出させる。
その呪術を呼ぶべき祭りこそ、サンバに彩られたカーニバルだ。その激しいリズムに身も心もシンクロし、ついにはトランス状態にいたった人々の集合無意識が、魔物を呼び寄せるに違いない。
そして、荒らぶる神々の気紛れな所行の果てに引き起こされる、人間の悲劇・・・・・・・それを鎮めるために、ボサノバがあるように思うのだ。
この映画は、そんな原初的な呪術に彩られた物語であるため、ストーリーの辻褄や、登場人物の情動にどこか違和感を感じるかもしれない・・・・しかし、映画的な整合性は取るに足らない些細な傷とも思えるのだ。
なぜなら、サンバで踊る人々に、サンバのリズムに、シンクロできる鑑賞者ならば、神の憑依を感じられるに違いないし、映画の魔術的世界にすでに魅入られているはずだからだ・・・・・・・

映画『黒いオルフェ』感想 |
・・・・などト言ってますが・・・・・・・・・・・
正直言えば、わたしゃその憑依を感じられなかったっす。
とほほ・・・・
ワタシはブラックマジック的世界観がカイマ見えたというぐらいです。
どっか植民地蔑視のフンイキもなぜかカンジる・・・・
ヒロインを殺すドクロ男の不思議さファンタスティックさも気になる・・・・・どこ行っちゃったんだか、ち〜ともわからん・・・・・元気にしてるといいが・・・・・・・・・・って、何言ってるのか見てない人にはわからないでしょうが、気になる人は見てみてください。
後悔しても責任とれませんが・・・・音楽はサイコーなんだケドな〜・・・何かハッキリせずにすいません。

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映画『黒いオルフェ』音楽 |
ということでボサノバ黒いオルフェのテーマ
日本人ボサノバ歌手小野リサの歌う「黒いオルフェ」
最後はヤッパリサンバ!!!「Bellini - Samba Do Brasil」
ビ〜〜〜〜〜〜バ!ブラジ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ル!!
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ありがとうございます(^^)チョットわけわからない映画でしたね〜音楽ありきか・・・・・それともオルフェの物語の斬新な解釈とかがあったんでしょうか?
知らない作品ばかりなので勉強になります(__)
ありがとうございます(^^)
古い映画で、ワケわからん映画です。
どうも、ボサノバとかサンバを世界的に有名にした作品なのかと今思い始めました。