評価:★★★★★ 5.0点
アンドレ・ケルテス(Andre Kertesz/ハンガリー〜アメリカ/ 1894-1985)という写真家が捉えた光と影は、現実を映しながらファンタジーを生みだしたように感じられてなりません。
私は、写真集を見るのが好きです。
特にモノクロ写真は、現実の持つ姿を異化することで、
より写真家の内面を反映する抽象化作用を持っている
ように思います。
考えてみれば、写真というのは不思議な表現で、そこ
に定着されたものは常に過去です。
その過去の形象は、写真の中で永遠に止め置かれますが、
それはどれほど現在の姿に近かろうとも現実ではないのです。
しかしそれは、現実の抜け殻、過去の残滓でありながら、
人の心に抜きがたい印象を、未来永劫に渡り生起せしめるはずです。
なぜなら、写真の持つ「過去の断片の永遠化」こそ、人の脳に刻み込まれる「記憶」と同じ作用だと思うのです。
卓越した絵画的な構成力が、美しい。
現実が持つ具象を歪ませることで、喪われる生命の運命を象徴するかのようです。
この肩におかれた手の不穏さは何だろう。
この女性の未来を暗示するかのような禍々しさすら感じます。
ブタペストの夜。
ストロボに照らされた夜は非現実的な「幻想空間」のように見えます。
雪の風景。
露出がとび気味ですが、
それが返って絵画的な詩的な
印象を生み出していると思います。
完璧な構図、白黒諧調の豊かさ、個人的に大好きな一枚。
たぶん写真を撮った後には、この皿とフォークはまるで違う形を取ったと思うのです。
ここには千変万化の現実の一瞬を切り取って、現実が永遠を持った瞬間であり、現実が非現実に変容した瞬間だと思います。
つまり、これはファンタジーが生まれた瞬間の記録です。
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ラベル:アンドレイ・ケルテス


色々と造詣が深い様で凄いです。
スイマセン間違えて上げてしまいました。
AM11:00頃再度上げます。
以上です💧😅
ありがとうございますm(__)m え!心霊写真?
あまり面白くなかったですかね〜(。。;
映画の画面の基礎に写真があると思うんですけど・・・・