
評価:★★★★★ 5.0点
みなさんにお聞きします!
オムライスにケチャップをかけますか!?
かけるとしたら、あなたが食べたいのは、オムライスですか?ケチャップですか?
何バカな事を言ってんだと思うでしょうが、私の友人はキッパリ答えました!!
「ケチャップを味わうためにベストな食材がオムライスなのだ」と!
さらにこうも断言しました「ちなみにソースを味わうベストはコロッケ」だと
・・・・この友人は主役と脇役をワキマエないフラチな人間だと、そう思われるでしょう。
私もそう思っていたのですが・・・・
え〜っと、映画の話です・・・・・
この映画は、1942年の『キャット・ピ−プル』のリメイクで、ポール・シュレイダー監督の1981年公開作品です。ま〜ざっくり狼男の猫版でして、そんな運命を背負った猫(豹)娘の運命やいかにというストーリーです。
この映画自体は、とびきり美しいナスターシャ・キンスキーが出てきます。
それで、+☆1です。あと、ストリーとかもろもろで+☆1というのが個人的評価です。
で、それに関係なく+☆5 をデビッド・ボウイが歌いあげるエンディング・ソング「キャット・ピープルのテーマ」に謹呈いたします。
だってカッコいいんだもん。
誤解されては困るんですが、この曲単体に+☆5はアゲません。
この映画の最後に、この曲が流れるから、この評価なんです。
つまり映画という長い長いイントロによって、初めて、この歌が燦然たる輝きを発すると思うわけです。
言わせて頂ければ、2時間近い映画は延々続くドラムロールのようなものです。
そのあとで、えいやっとばかりデヴィッド・ボウイの低い歌い出しの声が流れ出し、スローテンポの曲が徐々に盛り上がっってー
オオオオオオオオオーマイガッド!!
ことほど左様に、この映画はデビッド・ボウイの歌の為にある映画だなと思いました。
エンディングソングが主役の映画というのは、なかなか斬新だナと。
実を言うと、個人的に惜しい映画もあるんです。
『インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア』のガンズン・ローゼス「悪魔を憐れむ歌」はなかなか良いマッチングでした。(個人的にはローリング・ストーンズのオリジナル版が好きですが)
さらには『スタンド・バイ・ミー』の「スタンド・バイ・ミー」
『マイ・ガール』の「マイ・ガール」なんてできすぎです。
『アリス・イン・ワンダーランド』のアヴィリル・ラーヴィーンの「Underground」
『ファイト・クラブ』のラスト、ピクシーズ「ホエア・イズ・マイ・マインド」美しさと凶暴さの共存が映画にピッタリ。
『グッド・フェローズ』エンディング、セックス・ピストルズ「マイ・ウェイ」カッコいい!
『ハンニバル』のラスト、オペラの名曲になってしまいました「「Vide Cor Meum(ヴィードゥ・コル・メウム)」
『卒業』のサイモン&ガーフィールドの「サウンド・オブ・サイレンス」
とか・・・・まだまだ名ラストソングは数あれど・・・・・・しかし、いかんせん、まだまだ映画がシャシャリ出ていて歌に奉仕しようという姿勢が弱いのが、残念です。
この映画の割り切りの善さを見習っていただきたいものです・・・・・・
このキャット・ピ−プルの、エンディングが見事だと思うのは、私ひとりでは無いと見えて、『イングロリアス・バスターズ』(レビュー有)でタランティーノがパクってます。
映画はエンディング・ソングのためにある!!
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ありがとうございます。
「キャットピープル」は観なくてOKですww
これは、エンディングソングとのマッチングを書きましたが、曲が映画を作る作品もいっぱいありますよね。
ラスト・エンペラーとかゴッド・ファーザーとかジョーズとか・・・あの曲がなければ駄作?
『スタンド・バイ・ミー』は特に歌を覚えています。
あの歌こその映画ですね。
勉強になりました。
ありがとうございますm(__)m
坂本龍一が、映像は音楽があってこそ、意味を持つと言っていたのを思い出します。
しかし、Youtubeを使うのが癖になって・・・良くないなと反省しています(^^;