評価:★★★★ 4.0点
え〜まいど馬鹿馬鹿しいお笑いを一つ・・・・・
この間ある社長さんと話していて、仕事は何ですかとお尋ねしました所、飛行機の製造に関わる仕事だというので、それは大変なお仕事ですね、機体関係ですか?いいえ。エンジン関係?いいえ。コンピューター関係?いいえ。
じゃぁ〜なんなんですってぇ〜と、結局の所、飛行機の床を作ってるって話でして・・・・・こちらとしても、肩透かしってんでしょうか、な〜んだ床か・・・・・・ってガッカリしたりして。
ま〜それはそれとして、アポロ計画っていうものがありまして、これはアメリカとソ連が角突きあわせている「冷戦時代」に、ソ連のガガーリンが先に宇宙に行っちゃったモンで、ヤンキーさん達の焦ったの焦んないのって、焦ったんですがね。
それで、アメリカとしても負けチャられなイッテンデ、時のケネディー大統領が、あっちは地球の周りを回ったってんだったら、こっちは月に行ってやら〜ベラボウメって言う訳でして。
1969年7月には、いよいよ最初の月面着陸へ向けてアポロ11号が発射されるという、世紀の大イベントというヤツで、いよ〜大統領!
冗談抜きで、このときには世界中がドキドキして、日本でも特別番組が組まれたぐらい。真夜中だというのにTVにかじりついたりして、な〜に当時の白黒TVじゃよーく見えやしないんですがね。
ま〜考えて見ればこのアポロ計画の主役は、NASAのあるヒューストンで、この計画の大スターはアームストロング船長なんかの宇宙飛行士達なんですよね。
でも、この前たまたまTVで見た映画がナカナカ良かったんです・・・・『月の羊』って題名はど〜いう意味かよく分からないんですがね、原題は「The Dish=お皿(パラボラアンテナの別名)」と言いいましてね。
ひょんなことから、オーストラリアの片田舎のパラボラアンテナが、アポロ計画で重要な役目を仰せつかるというお話なんですが・・・・・・
<あらすじ>
1969年7月世界初の月面着陸へ向けて、アームストロング船長ら宇宙飛行士を乗せたアポロ11号が、アメリカヒューストンから打ち上げられた。その月面着陸の瞬間を世界中に生中継するため、衛星中継基地をアメリカ国内に準備していた。しかし、打ち上げスケジュールが遅れたために、電波をキャッチすることが出来るのが地球の南半球側になってしまった。そこで白羽の矢が立ったのが、オーストラリアの田舎町パークスにそびえ立つ巨大なパラボラアンテナであり、世紀の瞬間が放送されるか否かはアンテナ施設に勤めるオーストラリア人3人、所長クリフ(サム・ニール)、電子機器担当グレン(トム・ロング)、アンテナ操作担当ミッチ(ケヴィン・ハリントン)、とNASA職員のアル(パトリック・ウォーバートン)手に委ねられた。(2000年/オーストラリア/ロブ・シッチ監督)
正直、言いましてね、あっしらみたいなものでも、いままで散々アポロの映画を見てるじゃありませんか。
それに較べりゃ、圧倒的に細け〜、小っぽけな〜、せせこましい、え〜言っちゃ悪いけどNASAが自動車工場のような大企業だとしたら、まるで隣の町工場みたいな話でしてね・・・・・正直、地味な話だな〜と思いました。
そんなこんなで、映画の登場人物も、所詮は枝葉の仕事だとかハスに構えたり、とどのつまり田舎町の施設だとか自嘲してみたり、ど〜せNASAなんか俺達を馬鹿にしているだろうと拗ねてみたり・・・・ど〜にも煮え切らないアンバイなんで、見ていてイライラしたりして。
ところが、話が進むにつれて、皆の心に矜持、プライドってんですか、そいつが見えてくるわけです。
そりゃ〜俺達はアポロの枝葉の、取るにたらね〜仕事かも知れね〜が、俺たちがいなくちゃアポロは月に届かないんじゃねぇのか!べらぼうめ〜という・・・・・・それはねぇ、落語で言うところの熊さん八つあんのような庶民の営みに対する、愛情とか、執着とか、つまりはテメエの生活に対して真正面から取り組む、そんな名もなき人々が大きな仕事を支えてるんだという姿に、思わずホロリと。
正直ね、もっとドラマチックにも作れると思うんですよ、よくよく調べたらこのパークス天文台って「アポロ13号」の事故の時にもずっと電波を追尾し続けたとか・・・・でもねそこを敢えて押さえて、脇役としての分を守って語っているところなんぞ、8代目桂文楽の落語を聴いているような粋な心持がしました。
そんなこんなで、ここで描かれるのは花形以外の人々にも、等しく役割があり、その仕事を全うすることで大きな仕事が完成するという誇りだったんでしょう。
それは、そのまま、庶民の誇りなんですな。
そんな一般大衆、一人一人の人生に輝きがあることを描いた、本当にいい話だと思いましたね。
そんな誰もが秘めた耀きを持つ様子を、一句
「名月や いずれの胸にも 名月や」
おそまつ。
あイケね!忘れてた!
あの、飛行機の床を作ってる社長さんのことです。
この映画を見て反省しましてね、飛行機の床が抜けちゃ飛べません、大事なお仕事ですな〜なんてヨイショしに行きました。
そ〜したらさすが大人、何も言わずにお酒の準備とは恐れ入りましたがね、なかなか良い心持になったところでこの映画の話になりまして、いい映画なんだが題名が良くない「月のひつじ」とは、腑に落ちないと申しました。
そ〜したところ、そのお方が申しますには「飛行機に床がなければ飛べないように、アポロにもアンテナがなければ帰れません。」
つまりは「月のひつじ(必濡)」品という・・・・・・
ま〜あまり良いオチではありませんが、アポロと飛行機だけにキレイに落としたくないということでご勘弁願います。
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難しかったですけど、多分土台を支えてる俺たちを誇りに思うっ!という話ですやろ?
有り難うございます。(^^)
難しかったですか💦すみません💦
えー世界を支えてているのは、なもなき人々だと書いたつもりでした💦
修業しますm(__)m
という内容のコメントを消してしまいました。
レビュアンOrzスミマセンm(__)m
有り難うございます(^_^)
映画の内容が落語のような、雰囲気も有ったものでつい。
分かりやすくないようだと、失敗ですが(^^;