2016年08月11日

名作『サウンド・オブ・ミュージック』じつは実話だった!!/あらすじ・感想・ネタバレ解説・実話考察

でもミュージックじゃないトコロにイチャモンをつけて見る

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評価:★★★★  4.0点

この映画は、ミュージカル映画の古典的名作であり、殿堂入り間違いなしの一本でしょう。
ジュリー・アンドリュースの溢れんばかりの輝きと、美しい歌声は何回聞いても感動します。

しかし文句が―

いや、その前にまだまだホメどころがイッパイで、このミュージカル映画は、実はハリウッド・ミュージカルらしからぬ所があって、実に脚本がしっかりしています。
家庭教師としてやってきた主人公と子供達の関係が、じょじょに近くなっていくところとか、修道女として俗世の愛に苦しむところとか・・・・・・

サウンド・オブ・ミュージックあらすじ

修道女のマリア(ジュリー・アンドリュース)は修道院院長の命令で、妻に先立たれた、貴族出身の退役海軍大佐トラップ(クリストファー・プラマー)家の7人の子供の家庭教師となった。マリアは音楽によって子供達との距離を縮める。マリアはトラップ大佐を愛し始め大佐もそんな彼女の愛に応え、ついに大佐とマリアは結婚した。しかしナチスの勢力が増したオーストリアだったため、そんなトラップ大佐の下にヒットラーからの召集令状が届いた。彼は音楽祭に出演しオーストリアの歌エーデルワイスを歌い観客から喝采を浴びる。
その隙に一家は亡命のために会場を後にする、それはナチスの知れるところとなり、一家を追跡し始めた・・・・・・(1965年・アメリカ・ロバート・ワイズ監督作品)

そして、その場面、場面の感情が最も高まったときに、惚れ惚れするような名曲で、その気持ちを朗々と歌い上げてくれるのです。

サウンド・オブ・ミュージック感想・解説


その曲のまぁ〜豪華なコト!!
「サウンド・オブ・ミュージック」


「ドレミの歌」も〜世界中で知らない人はいない楽しい歌!美しいスイスアルプスも楽しめます。


「さようなら、ごきげんよう」子供たちが本当にキュートです

「エーデルワイス」この映画の名シーン中の名シーン、ナチスに蹂躙される祖国を思って歌う・・・その哀しみが胸を打ちます。

そして、ラストの「全ての山にのぼれ」


中でも一番すきなのは「My Favorite Things」このメロディーと歌詞が好きです。

ね!いい曲がいっぱいでしょ?

それでもヤッパリ文句が−

いやイヤでも〜その前にまだ褒めたい所があります。
この映画は、ミュージカルとして一級品でありながら、第二次世界大戦のナチスドイツと戦った一家の物語でもあり、そういう意味では歴史物語でもあるのです。
実を言えば、見習い修道女であったマリアが7人の子持ちな名門貴族の主人と恋に落ち、結婚をする、このシンデレラストーリーは実話なのでした。
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以降の文章に

サウンド・オブ・ミュージックネタバレ

を含みますので、ご注意下さい。
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このトラップ一家はオーストリアを亡命し、1938年にアメリカに着き「トラップ・ファミリー合唱団」として1956年までアメリカ各地で公演活動をしていました。



ここら辺は、より史実に近い作品が『菩提樹』『続・菩提樹』という題名で、ドイツで作られています。派手さはありませんが、実直ないい作品ですので、興味があればぜひご覧下さい。
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映画のマリアと本当のマリアがアメリカのTVで競演!
ジュリー・アンドリュースはどっちがマリアか混乱するなんていってますが・・自分の演技はどうだったっかと尋ねると・・本物のマリアは素晴らしかったけど、ヨーデルが・・・・・という事で早速ヨーデルの授業開始となります。本物のマリアのヨーデルが綺麗です。


さらに、このトラップファミリーの子孫(7人の子供の中のクルツのひ孫)が、コーラスグループとしてデビューしてたりします。



という訳で、歴史の転換点を生きた或る一家の記録でもありますし、その戦争前夜の不穏な人間社会の情勢と美しいアルプスの山々の対比が、図らずも反戦のメッセージとして心を打ちます。
また、ナチスという暴力的な軍隊と戦うのに、武器を持たずしてその「歌声」で勝利したというの、はなかなか「ペンは銃よりつよし」的な、文化は決して暴力で失われる事は無いというような、崇高なテーマすら感じたものです―

が―

スミマセン・・・・・こっから☆いっこ分のイチャモンです・・・・・

ほんとに理解できないンですけど、コンテストから消えていって、そのままアルプスの山を越えるシーンにつながれば、ホンとに完璧だと思うんですヨ。

ところがです、コンテストが終わってナチスの面々がトラップ一家が逃げた事に気付いてから、ナント、30分にも渡って延々逃げるトラップと、追うナチスの「鬼ごっこ」が始まるんですネ。

必要ですかコレ!?
さっき言ったみたいに、コンテストで終わりでも"反戦メッセージ"や"文化の不滅"なんてトコロは十分すぎるほど、伝わってます。
逆に、このアクション、サスペンスが入ることで、映画全体のイメージを混乱させていると思うんですけど〜
ナンの必要があったのかホンとに理解に苦しみます・・・・このシーンがあるせいでこの映画174分ですよ・・・・3時間って。

ホンとなんで入れたんだろうコノ追いかけっこ?

@コノシーンが無いと「菩提樹」にあまりに似すぎて、訴えられかねなかった。
Aハリウッドミュージカルとしては踊りが少ないから、アクションをプラスした。
Bナチスドイツを描くときは、その悪者振りを強調しないとアメリカ人は文句を言う。
Cハリウッド・ユダヤ秘密結社の力が、ナチスの残虐さを描かせた。


ま〜いろいろ考えては見ても、答えは分からないンですケド―
ホント追いかけっこ、要らないよな〜ヤッパリ。


あ〜むしゃくしゃしてきた!もう一度「マイ・フェバリット・シングス」のジャズ・バージョン
長いので、おヒマな方だけお付き合い下さい。

いや〜コルトレーンよいわ〜




posted by ヒラヒ at 17:49| Comment(5) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!観ました〜かなり昔です(^◇^)しかも一番好きな「すべての山に登れ」がない!ラストシーンが好きですね🎵これがナチス絡みの映画って当時は知るわけないか・・・いろんな映画があるもんですよね。ナチ許すまじ強化月間です。
Posted by ともちん at 2016年08月11日 21:22
>ともちんさん
ありがとうございます。
急遽「すべての山に登れ」を入れました。
ヨロシク御ひいきに(^^)
Posted by ヒラヒ・S at 2016年08月11日 21:51
わーい🎵有難うございます!何かそのシーン観てると(´;ω;`)ウゥゥって毎回なります。
Posted by ともちん at 2016年08月11日 22:17
中学校の音楽の授業でこれを観ました!
懐かしいなあと感動(笑)
ナチスの「鬼ごっこ」シーンとかあったんですね^^;
確かに要らないかも
Posted by いごっそ612 at 2016年08月11日 22:17
>いごっそ612さん
ありがとうございます。
べたな作品選びですいませんm(__)m
でも何となく知ってるけどという作品化と思い、ごり押し。
Posted by ヒラヒ・S at 2016年08月11日 22:47
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