評価:★★★★★ 5.0点
我輩は、ショパン三世。
今日は我が友人、ルパン三世の映画作品として2作目にあたる「カリオストロの城」について、義憤の余り文句を言わずに居れなくなって、出て来たしだいでアル。
実際この映画を見た時、 我が友ルパンのために怒りを禁じえなかったのでアル。
<あらすじ>
物語はヨーロッパの小国カリオストロ公国へやって来たルパンが、悪漢に追われるひとりの少女クラリスを助けるが、何者かによって再び連れ去られてしまう。ルパンはクラリスを助けるために、カリオストロの城に忍び込みカリオストロ公爵と対決する・・・・・・・
正直言って、映画は面白かった。
アクションといい、話のスジといい、笑いと言い、文句を言うべきところもないぐらい完璧だった。
これは、日本アニメの歴史に残る映画だとショパンの名にかけて断言しても良い。
しかし、それでも、この映画は真に、ルパンのための映画だといえるだろうか?
いいや断じて、ルパンのための作品ではない!
ましてや、次元でも、五右衛門でも、峰不二子でも、ましてやムッシュウ銭形の映画でもないのでアル。
この映画の主人公は、間違いなくプリンセス「クラリス」のための映画だと言わざるを得ないのでアル!
「クラリス」という、ピュアで、イノセントな、バージニティーを持った、完璧な少女を巡る闘いを描いた物語なのでアル。
たしかにこの姫君「クラリス」は、ほんと〜に魅力的で、この永遠の乙女を巡って男達が大騒ぎするのも判るのでアル。
これは、私の偉大なる祖父ショパンが16歳の少女 マリア・ヴォジンスカに恋焦がれたように、「永遠のマドンナ」を心に宿した悲しい男達の物語なのでアル。
男達は、多かれ少なかれ心に「マドンナ」を追い求めるものかも知れん。
しかし諸君、それはルパンを描くために本当に必要だったのかと、我輩は問いたいのでアル。
結局、この映画は「クラリス」こそ主役で、その主役を盛り上げる脇役としてルパンが出演せざるを得なかった点に怒りを感じるのでアル。
このルパンをナイガシロにした映画を作った責任は間違いなく、宮崎駿とかいうアニメ作家のせいに違いない。
この男はルパンよりも、自分のヒロイン「マドンナ=クラリス」を描きたかっただけなのだ。
たぶんこの男も、我が祖父ショパンと同様、永遠のマドンナをいつまでも追いかける女々しい男なのでアル。
こういう現実には手が届かない「マドンナ」を夢見るような男に限って、メッチャクチャなロマンティストだったりするのでアル。
恥ずかしながらその最もいい例が、我が祖父ショパンなのでアル。
実際、祖父がマリアのためにロマン派と呼ばれるほど「ロマンチック」な曲を作り続けたのでわかるように、創造の原動力として強い力を発揮したりするのでアル。
たぶん、この宮崎という男はこの後も、ず〜っと「マドンナ」を追い求め、描き続けるのではないかナ。
ま〜そういう意味では、アニメ界のショパンと言っても良いようなもんだが・・・・・・・・・・
ちなみに、大林宣彦は日本映画界のショパンなのでアルが・・・・・・・・それはともかく。
実際そう考えてみても、やはりこの宮崎がルパンを「ないがしろ」にしたことを許すわけにはイカン!
映画で銭形警部が、ルパンがだれとかの心を盗んだとか言いおったがな・・・・・・・・・・我輩に言わせれば、宮崎駿こそルパンから主役の座を盗んだ大泥棒なのでアル。
エ〜ット、ゴホン!本当に許しがたいのであるからして、今日もその原因を作った「クラリス」を見〜よおっ〜と( ̄▽ ̄*)ポッ
え〜こんな妄想をするぐらい、この映画の「クラリス」は「ヒロイン」として完璧だと思う。
この「クラリス」の成功によって宮崎駿は、ヒロインを主人公とするアニメが成功するという手応えを手にしたのではないかと想像したしだいです。
そう思えばこの作品は、日本アニメにとって重要な一本なのではないかと思う。
さらに、この映画の持つ「おとぎ話の構造」が、ジブリ・アニメのファンタジー性の深い部分で通低しているように感じたりしました。
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ラベル:宮崎駿
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そ〜か〜。けっこう男向きなのかも知れませんねぇ〜。
実は「クラリス」ファンがいっぱい野郎どもにいましたから。
・・・・言わずもがなでございます。
確かにクラリス完璧だわ(笑)
熱い記事ありがとうございました!
やはり、「永遠のマドンナ」ですか・・・・結局、グレース・ケリーかマリリン・モンローのどちらに走るかという気もw
ほんとに「クラリス」好きが多かったな〜と。
このキャラクターはそのまま、ナウシカ、シータ、サツキと同じだと感じますm(__)m