評価:★★ 2.0点
ちょっとクラシックなクリスマスで始まるこの映画。
主人公の旦那さんの顔が、ジェームズ・スチュアートに似ているのを見て思ったんですが、これ「素晴らしき哉、人生! 」ですね。
つまり、もう一つの自分の人生を体験して、自分の人生の価値を再確認するってヤツです。
またこの題名『ロング・キス・グッドナイト=お休みの長い口づけ』は、ハードボイルドの古典『The Long Goodbye=長いお別れ』とも似て、そんなハード・ボイルドな味わいもありますが・・・・・・
<ロング・キス・グッドナイトあらすじ>
ニュージャージー州の浜辺で8年前に倒れていたサマンサ・ケイン(ジーナ・デイヴィス)は、記憶喪失状態で発見された。優しい夫ハル(トム・アマンデス)と8歳の娘ケイトリン(イヴォンヌ・ジーマ)に恵まれ、幸せな日々を送っていた。しかしクリスマス・イヴの晩に自動車事故の衝撃で断片的に記憶が甦る。不安に陥った彼女は、自分の過去調査を依頼している私立探偵のミッチ・ヘネシー(サミュエル・L・ジャクソン)と共に、調査の旅に出た。サマンサ宛の手紙から、ネイサン(ブライアン・コックス)という人物と面談したところ、記憶喪失前のサマンサが、驚くべき素姓を持っていることを明かした。
(原題The Long Kiss Goodnight/アメリカ/1996年/121分/監督レニー・ハーリン/脚本シェーン・ブラック)
========================================================
ロング・キス・グッドナイト感想・解説
========================================================
ロング・キス・グッドナイト感想・解説
========================================================
本来は実に古典的でヒューマンな物語を、これでもかとばかりに、アクションと血で盛大に染め上げてくれました。
ま〜個人的には、アクションも含めさほど目新しさを感じませんでした。
古典の焼き直しということを考えればマンネリは構わないんですが、決定的なのは、主役のジーナ・デービスの顔がイジワルそうで、個人的に好きになれないという・・・・・
個人的な嗜好で申し訳ないんですが、な〜んか怖くないですか〜この顔。
いや、いいんですよ「テルマ・アンド・ルイーズ」みたいな役なら・・・・・
でもこの映画は、優しい母親と冷酷な過去の自分のギャップが大きければ大きいほど、ドラマとしての訴求力が高くなると思うんです。
でも、優しい母親の顔の時にも、けっこう意地悪そうな表情になっているような気がして・・・・・・・
実は、この映画の監督レニー・ハーリンはジーナ・デービスの旦那さんで、この映画の後に離婚しています。
そもそもレニー・ハーリン監督と組んだ、この映画の前作「カットスロート・アイランド」も、評価的には失敗作と見なされているようですし・・・・
人のプライバシーを、勝手にアレコレ言うのもイカガなもんかとは思いますが、ダンナと巧くいってなくてツイ顔に出ちゃったりして・・・・・
あっ!
今、有ることに気が付きました!!
私がこの主人公を好きになれない理由。
それは、優しい母親のはずの主人公が映画が始まって10分もたたない内に運転中に、同乗者のオジイチャンを死なせているんですね。
それなのに、ホントに何事もなくキレイさっぱり忘れ去ったように映画が進んでいくんで、もうこの主人公も映画も、私は信じられなくなったんだとわかりました。
我ながら、本当に狭量だと思いますが、それ以外にもアッチラ・コッチラ全体の整合性が合っていな気がします。
ま〜そんな訳で、ちょ〜っと、とっちらかった印象なので、「な〜んなのかなこの人生?」ということで、映画の評価としては低くなっちゃいました。
ま〜こんな意見もありますということで、ご笑納ください。
========================================================
スポンサーリンク
========================================================
========================================================
以降「ロング・キス・グッドナイト」ネタバレを含みますので、ご注意下さい。
========================================================
========================================================
========================================================
彼女はコードネーム・チャーリーと呼ばれていたCIAの暗殺のスペシャリストで、8年前の任務遂行中に死んだと思われていたと聞かされる。
その話を確かめるため、サマンサとミッチは手掛かりを握るルーク(デイヴィッド・モース)が居る農場へ向かうが、敵の手に落ちてしまう。そこでサマンサは激しい拷問を受けるうちに、CIAでの全てを思い出した。ルークは武器商人で、8年前に巨大犯罪組織のボス・ティモシー(クレイグ・ビアーコ)暗殺を遂行しようとし、上司のCIA局長パーキンス(パトリック・マラハイド)に裏切られ殺されかけたのだ。その時、間一髪サマンサは断崖から飛び、命拾いしたものの記憶を喪ったのだった。
ルークの農場を必死に脱出したサマンサとミッチは、サマンサの愛娘ケイトリンを誘拐したパーキンスとティモシーと激しい戦いを繰り広げ、すんでのところで3人は大爆発の中を脱出した。
スポンサーリンク
【関連する記事】
- 映画『ピアノレッスン』美しく哀しい女性映画!再現ストーリー/詳しいあらすじ解説・..
- 映画『我等の生涯の最良の年』考察!本作の隠された主張とは?/復員兵ワイラー監督と..
- 映画『我等の生涯の最良の年』戦勝国米国のリアリズム!感想・解説/ワイラー監督の戦..
- 映画『シェーン』 1953年西部劇の古典は実話だった!/感想・解説・考察・スティ..
- オスカー受賞『我等の生涯の最良の年』1946年のアメリカ帰還兵のリアル!再現スト..
- 古典映画『チップス先生さようなら』(1939年)戦争に歪めれた教師物語とは?/感..
- 古典映画『チップス先生さようなら』1939年のハリーポッター!?再現ストーリー解..