評価:★★★★ 4.0点
キラキラしたもの。
フワフワしたもの。
カワイイもの。
スゥイートなもの。
ハッピーなもの。
そんな、POPな言葉を、集めて、選んで、振りかけて、耳触りのいい音楽に乗せて歌ってくれてる、このCD。
なんだか、聞いてるうちに、シアワセなんだけどちょっとセツなくなる。
このシアワセがず〜っと続いてほしいのに、でもいつか終りはくるんじゃないかと、そんな悲しい予感に。
このキラキラ・フワフワが雪の結晶のように、キレイで輝いて美しくて、ずっとそばにいて欲しいのに、でもこの曲がいつか終わるように、このキラキラ達も消えてしまう。
そんなアンハッピーな不安を、いまシアワセな私たちがなぜ持ってしまうのだろう?
そういえば思い出した。
お姉ちゃんがいっていたこと。
高校のとき、友だちと遊んでいるとき、そのシアワセが永遠に続けばいいのにと思った。
そのシアワセを、たしかめるために、いつまでも終わらないようにと、祈りを込めてプリクラを撮ったりした。
でも、その時から将来どうなるんだろうと、うすうす感じていたんだ。
悩みや、不安、恐れ、そんな気持ちに、近ずかないように、見ないように、そんなコワサから逃げていたんだって。
みんな、ホントは終りが来ることがわかっていた。
だから、とびっきりのキラキラ・ピカピカを残したかったんだ。
そうなんだって不思議に感じた。
でも、お姉ちゃんのプリクラを見せてもらったら、わかった。
いまでも撮った「プリクラ」はキラキラしてる。
色あせて顔もボヤけているのに、残像のように幽かにキラキラと光りを跳ね返している。
それはシアワセのかけらのようで。
お姉ちゃんの「キラキラ」の時代を惜しむかのようで。
キャリーパミュパミュのCDもいっしょ。
キラキラピカピカ輝いている。
怖いことや不安なことは歌の中から閉めだして。
聞いてる間は輝いていられる。
だから、流れてないと不安になる。
こわい事を考えちゃうから。
いつかこのキラキラピカピカが薄れていくとき、日本はどんな姿をしているのだろう。
そう考えると、なんだかこわい・・・・・
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ラベル:きゃりーぱみゅぱみゅ