2015年09月04日

ママの遺したラヴソング

ロクデナシを憐れむ歌



評価:★★★    3.0点

この映画って、どっかで似た映画見たな〜なんて考えてたら、思い出しました。
ま〜クイズにするほどのモンでもナイんですけど、おヒマな方はお付き合いください。
あまり真剣に考えられても・・・・そんな映画知るもんかっていわれそうなマイナ〜映画なんデすけどネ・・・・・・・・・・・

ヒント@舞台がニューオリンズ
・このニューオリンズっていうのは、よく分かりませんが、ナ〜んとなくニューヨークやサンフランシスコなんて活発な都市ではなく、どっかサビレタ、取り残された街みたいな、タソガレ感が漂います。それがまた、この映画の男たちのようなロクデナシがタラタラするのにちょうどいいカンジで・・・・

ヒントAオープニング・シーン
・このオープニングがまたソックリ。出だしでカメラが移動するんですが、そのマッタリとしたスピードといい、ドッカ抜けのいいカメラといい、ブルースといい、も〜ダメダメ感が・・・・墓場が出て来るのもよく似てる。

ヒントBブルース
・この手の落ちぶれた男たちを描いた映画につきもののブルース。
 どん底のど〜しようもない状況を、嘆き、呻き、諦める・・・・どこか聞く者に憐れみを抱かせ、つい同情しちゃいます。
 主演のジョン・トラボルタって歌もうまいんですね・・・ホント芸達者です。
 
ヒントCロクデナシ野郎2人+ちょっと毛色の違う1人の3人組
・この映画では、その1人が18歳の少女でスカーレット・ヨハンソンが演じています。
 それでもう一本の映画は、その役をイタリア人が演じていました。
 どちらの映画も、ダメなアメリカオヤジを、残りの一人が引っかきまわして変化を与えます。

Dロバート・フロスト
・どちらの映画もアメリカの詩人ロバート・フロストの詩を引用してます。そこはかとなく文学的です・・・・が、同時に文学=「インテリジェンス」の無力を描いているように思います。


めんどくさくなってきたんで答えを書きますが------


「ダウンバイロー」でした。ホント似てますよ・・・・

それはともかく、この映画なんですケド・・・・ま個人的な印象は・・・・・大した話ジャないです。
だ〜らで〜れした、ブルース感タレナガシの、タソガレ感、落ちぶれ感に首まで浸かってます。

前に「黄昏に燃えて」なんて「内容を何にも反映しない題名大賞」があれば一等賞マチガいなしの、ロクデナシが主人公の映画がありましたが・・・・・・何か「アメリカ人」って落ちる事に対する、アンビバレンツな相反する力を感じてるんじゃないんでしょうか?

ドロップアウトとか・・・失敗した人生に対するアコガレ?・・・・・・のようなもの。やるせない「ダメ人生」良イワ〜〜みたいな・・・・

カッテな想像ですが、アメリカって競争社会だって言いますよね?
その激しい競争を戦ううちに、いっそ負けちゃえば楽になるなんて思っちゃうんじゃないかな〜って。
さもなければ、いつかこの映画の男たちと同じように、負け犬になるかもと思えば、どことなく同情してみたり・・・・

落ちることの、この怖さと、甘美さは、なかなか日本人には伝わりにくいかな〜なんて思って、マイナス☆1です。

また、この映画の場合は「落ちた男たちの再生」を描いているかと思うんですが、堕落と再生って折り合いが悪いなと・・・・・どっちかに比重を置かないと、うまく伝わらないような気がしました。

ちょっと中途半端なイメージになったような気がします。ここでも、マイナス☆1です。

「ダウンバイロー」みたいに徹底的なロクデナシなら、どっぷりダメダメ感に染まって、いっそアキラメと同情で、ヨシヨシとなるんですが。

ま〜考えてみれば「ダウン・バイ・ロー」では、ロベルト・ベニーニが大騒ぎしてましたが、こっちの映画じゃソレはスカーレット・ヨハンソンの役ドコロですから・・・・・・・・

こんな女の子が近くに居れば、ロクデなしオヤジでも頑張っちゃうな〜。再生しちゃうな〜。ウン。というコトでしょうか・・・・

関連レビュー「ダウン・バイ・ロー」:http://hirahi1.seesaa.net/article/422198090.html

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posted by ヒラヒ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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