2014年10月01日

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル

イギリス人ってホントに・・・・



評価:★★★★★ 5.0点

モンティ・パイソンシリーズ。
全部ぶっ飛んだ笑い爆弾です。
これは、入門編。
でも、狂気のような笑いの発作に死にそうになりました。

アーサー王伝説のパロディーなんですが、アーサー王が竹馬に乗って真面目な顔してやってきます。
そのくせ蹄の音がするんで不思議に思ったら、後ろの従者が缶カラで効果音を出していました。

冒頭からこんなシュールなギャグで始まり、エンディングまでたっぷり楽しませてくれます。
お買い得です。

しっかし・・・・イギリス人って。

このモンティ・パイソンシリーズを作ったのが、かの大英帝国国営放送のBBCですから。

そういえばエイプリールフールに毎年、国を挙げて、嘘ニュース作って流してませんでしたっけ?

ね・・・・そういう人達なんですって。

このイギリス人の悪ふざけ好きっていうのは、どっか有閑マダムの昼下がりの情事というか、お金持ちが乞食の真似してみたりとか、コスプレして覆面パーティに現をぬかすとか、なんか切実さがない感じがします。

チャップリン、渥美清、ロベルト・ベニーニなんて並べてきてローワン・アトキンソンって言ったときに、違和感を感じませんか。

ローワン・アトキンソンだけシュールですよね・・・・シュールって言うのはギャグが先にあって、そのギャグが最も効果的な状況を考えるような笑いだとすれば、シュチュエーション・コメディは状況から生まれる笑いといえるのではないでしょうか。

シチュエーションコメディーの本質とは現実をひねったり変えたりして、現実を異化することで笑いを生むと同時に、現実の中に潜む不条理を抽出するように思います。
そう考えれば、シチュエーションコメディーとは現実の奴隷だといえます。

転じてシュール・ギャグを考えれば、ギャグが王様でそれ以外は全部奴隷です。

なるほど貴族の国、大英帝国にふさわしいギャグの様式でございましょう・・・・・

そんなわけで、英国紳士って生真面目な顔で新聞読みながら、鼻に鉛筆さしたりする人達がいるんですね(イヤ・・・・イメージです)

そんなこんなで、こんなギャグ映画ができても不思議無いっすね。

まぁどうでもイイっちゃイイんですけど・・・・監督が「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアムです。



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posted by ヒラヒ at 19:13| Comment(0) | イギリス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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