評価:★★★★★ 5.0点
モンティ・パイソンシリーズ。
全部ぶっ飛んだ笑い爆弾です。
これは、入門編。
でも、狂気のような笑いの発作に死にそうになりました。
アーサー王伝説のパロディーなんですが、アーサー王が竹馬に乗って真面目な顔してやってきます。
そのくせ蹄の音がするんで不思議に思ったら、後ろの従者が缶カラで効果音を出していました。
冒頭からこんなシュールなギャグで始まり、エンディングまでたっぷり楽しませてくれます。
お買い得です。
しっかし・・・・イギリス人って。
このモンティ・パイソンシリーズを作ったのが、かの大英帝国国営放送のBBCですから。
そういえばエイプリールフールに毎年、国を挙げて、嘘ニュース作って流してませんでしたっけ?
ね・・・・そういう人達なんですって。
このイギリス人の悪ふざけ好きっていうのは、どっか有閑マダムの昼下がりの情事というか、お金持ちが乞食の真似してみたりとか、コスプレして覆面パーティに現をぬかすとか、なんか切実さがない感じがします。
チャップリン、渥美清、ロベルト・ベニーニなんて並べてきてローワン・アトキンソンって言ったときに、違和感を感じませんか。
ローワン・アトキンソンだけシュールですよね・・・・シュールって言うのはギャグが先にあって、そのギャグが最も効果的な状況を考えるような笑いだとすれば、シュチュエーション・コメディは状況から生まれる笑いといえるのではないでしょうか。
シチュエーションコメディーの本質とは現実をひねったり変えたりして、現実を異化することで笑いを生むと同時に、現実の中に潜む不条理を抽出するように思います。
そう考えれば、シチュエーションコメディーとは現実の奴隷だといえます。
転じてシュール・ギャグを考えれば、ギャグが王様でそれ以外は全部奴隷です。
なるほど貴族の国、大英帝国にふさわしいギャグの様式でございましょう・・・・・
そんなわけで、英国紳士って生真面目な顔で新聞読みながら、鼻に鉛筆さしたりする人達がいるんですね(イヤ・・・・イメージです)
そんなこんなで、こんなギャグ映画ができても不思議無いっすね。
まぁどうでもイイっちゃイイんですけど・・・・監督が「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアムです。
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ラベル:テリー・ギリアム
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