2017年11月29日

古典映画『グランドホテル』(1932年)5大スター共演!完全再現ストーリー/あらすじ・ネタバレ・ラスト・結末

映画『グランドホテル』(ストーリー・あらすじ 編)



原題 Grand Hotel
製作国 アメリカ
製作年 1932
上映時間 112分
監督 エドモンド・グールディング
原作 ヴィッキ・バウム
原作戯曲 ウィリアム・A・ドレイク


評価:★★★☆   3.5点



この映画は当時の主役級スター5名集めた、オールスター作品の史上初の映画です。公開時はその贅沢さで空前のセンセーションを惹き起こしたと言います。
そんな豪華スターを過不足なく描くために採られた脚本が、並列に人々の物語を描く群像劇の様式でした。映画では始めて使われたこの脚本スタイルは「グランド・ホテル様式」と呼ばれ、映画史上に新たな広がりを与える一本になりました。

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映画『グランドホテル』あらすじ



電話の交換手の手が忙しく働き、その声は「グランド・ホテルですがどこにおつなぎしますか。」と問いかける。
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Grand-born.png一方フロントから電話しているのは給仕長のセンフ(ジーン・ハーショルト)だった。
彼は妻に子供が生まれそうで気が気ではなかった。

grand-cli.pngまた通話料を気にしながら、ロビーから電話している一人の男。
彼は、医者から余命わずかとの宣告を受けた、クリンゲライン(ライオネル・バリモア)だった。

そして人生最後に、全財産をこのホテルで散財すると友人に告げた。

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そして別のブースでは、クリンゲラインの勤める会社の社長プライジング(ウォーレス・ビアリー)も電話していた。

プライジングの会社は業績不振で、合併に活路を見いだそうと、サクソニア社との会談を翌朝にひかえていた。
万が一に合併が上手く行かなければ、会社は倒産しかねないと義父に訴えていた。

grand-balontel.pngさらにホテルに宿泊する有名なバレエのプリマドンナ、グルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)の付き人シュゼット(ラファエラ・オッティアノ)は、リハーサルを休むと劇場に電話していた。
また別の電話では、フォン・ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)が金の工面の電話をしていた。
彼は、グルシンスカヤの動向を探って、何事かを企んでいるようだった。

そんな様々の人々が行き交う、グランドホテルの混雑するロビーで、ガイゲルン男爵と、クリンゲライン、オッテンクラーク博士(ルイス・ストーン)は出会い言葉を交わす。
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そして、ロビーのフロントには、速記者のフレムヒェン(ジョーン・クロフォード)が明日の会議の準備のため、プライジング社長に呼ばれてやって来た。
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プライジングが風呂を使っている間、廊下で待つフレムヒェンを見て、ガイゲルン男爵が誘惑した。

話すうちに、フレムヒェンも男爵に好意を持ち、明日バーでデートする約束をする。

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その同じ宿泊階にはバレリーナのグルシスカヤ()が、具合が悪いとベッドにいた。

しかし、実際は人気が落ちてきたのを苦に、踊るのを嫌がっていたのだ。
周囲がおだてて、ようやくグルシスカヤは劇場へ向かった。

それと入れ換えにガイゲルン男爵を訪ねて来たのは、5000マルクの借金の代わりにバレリーナ・グルシンスカヤの部屋から真珠を盗むよう脅しているギャングだった。
ガイゲルン男爵は、今夜それを決行すると約束して、男に汽車の手配を命じた。
そして男爵は盗みの準備に入った。
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Grand-letter.png一方フレムヒェンはプライジングの口述をタイプしていた。
プライジングもフレムヒェンの容姿に魅力を感じ出し、誘惑しようとした。
しかし、サクソニア社との合併の鍵である“マンチェスター社との取引が不成立”との電報が入り、プライジングは頭を抱え、フレムヒェンに今日は帰れと言った。


グルシンスカヤの部屋に侵入した、ガイゲルン男爵は宝石箱から真珠を盗む。
Grand-alone.gifしかしそこに、グルシンスカヤが帰ってきて、ガイゲルン男爵は部屋に隠れる。
その晩の公演から逃げ出して来たグルシンスカヤは、マネージャーからもうお終いだと言われた。
グルシンスカヤは「一人にしてと」部屋に閉じこもった。

彼女は絶望し自殺を図ろうとする。

grand-beaut.gifガイゲルン男爵は黙っていられず、彼女のファンで思わず部屋に忍び込んだと声をかけ、姿を現す。
そしてガイゲルン男爵はグルシンスカヤの美しさに魅了され、彼女も言葉を重ねるにつれ男爵に好意を持つようになる。(左/男爵:かつて私の人生で、あなた以上に美しいものを見たことが無い。)


翌朝、交換手が男爵の部屋は誰も出ないと話す。
恋に落ちたグルシンスカヤと男爵は、彼女の部屋で一緒に朝を迎えたのだ。
一方プライシングは合併問題で、マンチェスター社との関係をサクソニア社から問い詰められ、窮地に追い込まれていた。
真剣にグルシンスカヤに恋をしたガイゲルン男爵は、自分が真珠泥棒であることを打ち明け、彼女に真珠を返した。
その告白にグルシンスカヤは混乱するものの、最後は男爵の真剣な懺悔に、彼の愛情を信じた。

そして時は経ち、一日中プライシングはサクソニア社と合併交渉をした、ついに相手は合併しないと席を立った。
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追い詰められたプライシングは、マンチェスター社と取引が成立したと嘘をつき、合併を同意させた。

プライシングは嘘を悔やみ、翌朝マンチェスター社との再交渉に直接ロンドンに飛ぶことを決意する。
ともかく長い交渉が終わり、速記者フレムヒェンを相手に楽しもうとバーに探しに行く。

バーでは、クリンゲライン、オッテンクラーク博士が共に酒を酌み交わし、ガイゲルン男爵とフレムヒェンがダンスを踊っていた。
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上(フレムヒェン:昨日とまるで違う感じがする。/ガイゲルン男爵:昨日は昨日さ)

踊りながらも、金策に行き詰まった男爵の顔色は冴えなかった。
バーを楽しんでいたクリンゲラインは、プライシングと出会うが、彼の横柄な態度に口論となる。
2人の言葉は徐々にヒートアップし掴みあいのケンカとなり、プライシングはクリンゲラインにクビだと言い放った。
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grand-bar.pngフロントでは、給仕長のセンフがまだ生まれない子供にヤキモキしていた。
そして、プライシングはロンドンに行くが秘書がいると、金をちらつかせフレムヒェンを口説き、彼女も貧しい生活から抜け出せるならと、その晩ホテルに泊まることを受け入れた。

グルシンスカヤは恋の喜びを溢れさせながら劇場に向かい、ロビーにいた男爵に、明日の汽車に必ず乗ってと念を押した。
男爵はグルシンスカヤを見送りながらも、5,000マルクの金策に頭を悩ませていた。
そこにクリンゲラインが、カジノに行こうと声をかけた。
それを聞いたガイゲルン男爵は、カード・ギャンブルで金を作ろうとして、たちまち破産した。
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その一方、クリンゲラインは連戦連勝だった。
興奮したクリンゲラインは、飲みすぎて酩酊し意識を失う。
grand-walet.png介抱をしたガイゲルン男爵は、借金返済のため部屋の床に落ちた1万4千マルクの入った、クリンゲラインの財布を盗んだ。
しかし眼を覚ましたクリンゲラインは、自分の人生が詰まった財布だと、必死になって探し続ける。
それを見たカイゲルン男爵は、ここに落ちてたと財布を返した。

いよいよ金策に困ったガイゲルン男爵は、プライジングの部屋へ泥棒に入った・・・・・・・・

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映画『グランドホテル』予告

映画『グランドホテル』出演者

グルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)/ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)/フレムヒェン:速記者/(ジョーン・クロフォード)/プライジング(ウォーレス・ビアリー)/クリンゲライン(ライオネル・バリモア)/オッテンクラーク博士(ルイス・ストーン)/センフ:給仕長(ジーン・ハーショルト)/ポーター(レオ・ホワイト)/シュゼット(ラファエラ・オッティアノ)
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これ以降

映画『グランドホテル』ネタバレ

があります。ご注意ください。

(あらすじから)
プライジング社長は、続き部屋を取っていたフレムヒェンの元を訪れた。
grand-kill.jpgプライジングがフレムヒェンを口説いている時、彼の部屋で動く影を見つけた。
そこにガイゲルン男爵を見つけ、財布を盗みに入った事を認めた。
男爵は詫びるが、激昂したプライジングは無抵抗の彼を殴り殺す。
カイゲルン男爵の死体を見て、衝撃を受けたフレムヒェンは、クリンゲラインの部屋に飛び込んだ。

そして、クリンゲラインをプライジング社長の部屋へ向かわせ、自らはクリンゲラインの部屋で泣き崩れた。

grand-police-call.pngプライジングは、ガイゲルン男爵が泥棒で正当防衛で殺したと主張し、スキャンダルを避けるために、フレムヒェンがクリンゲラインの部屋にいたことにしてくれと頼む。
クリンゲラインは、スキャンダルが何だ、殺人事件が発生したのだと、警察に電話すると言う。

プライジングは、役職や金を与えるから通報しないでくれと、彼に懇願する。
しかしクリンゲラインは、もう会社には戻らないから、関係ないと警察へ電話した。
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時に朝の3時、舞台で喝采を浴び、恋に浮かれたグルシンスカヤは、この後のイタリアの休暇が待ちきれずにいた。
そして、ガイゲルン男爵の悲劇を知らず、彼の部屋の電話を鳴らし続けた。


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翌朝、グランド・ホテルからガイゲルン男爵は遺体で運び出され、プライジングは手錠をかけられ警察へ連行された。

フロントでは、遅れて給仕長のセンフが仕事に就いたが、まだ生まれない子供に心配が募る。
そして、男爵の事件を知りショックを受ける。

クリンゲラインはフレムヒェンと言葉を交わす。
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フレムヒェンはガイゲルン男爵を愛していたといい涙を流し、クリンゲラインはそれを慰める。

フレムヒェンはガイゲルン男爵も自分も、お金のためにこんな苦労をするのだと詠嘆した。
それを聞いたクリグラインは、私はお金が出来たので一緒にパリに旅行に行こうと誘い、フレムヒェンもあなたはとてもいい人だからと、その申し出を受けた。
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事件を知ったグルシンスカヤの付き人シュゼットや周囲の人間は、男爵がもう汽車に乗って待っていると嘘をつき、グルシンスカヤはそれを信じて急いでホテルを発った。


その後には新たな客が訪ね、給仕長にも男の子が産まれて喜びの顔を見せた。
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クリンゲラインとフレムヒェンも共に、明るくパリに旅立つ。

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映画『グランドホテル』ラスト・シーン



grand-last.pngクリンゲラインとフレムヒェンを見送るオッテンクラーク博士。

「グランドホテルはいつも変わらない。人が来て去って行く。何事もなかったように」と呟いた。

そのホテルのロビーには「美しき青きドナウ」のワルツが流れ、人々が流れるように行き交っていた。
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posted by ヒラヒ・S at 18:14| Comment(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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