2019年12月07日

「ワ行」タイトル一覧表

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2019年12月01日

いろいろな「映画ベスト100企画」を紹介!!/あなたの好きな映画は何位?

*過去のレビューから、各国で発表されたの「映画ベスト100」の紹介です。


◎AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト映画
『史上最高のアメリカ映画100本』
アメリカ映画界が選んだアメリカ映画のベスト100!!!
AFI『100年100本』シリーズの第一弾

◎米Yahoo!ベスト映画企画
Yahoo!選定『死ぬ前に見るべき100本の映画』
検索サイト大手が選んだ映画のベスト!!!
編集部の激論の末に生まれたベスト100!!!

◎BBCのベスト映画企画
英BBC『史上最高の外国語映画ベスト100』
日本映画が高評価!!!
英語圏以外で作られた映画、オール・タイム・ベスト100

◎英国エンパイア誌のベスト映画企画
エンパイア誌読者が選ぶ『史上最高の100本の映画』
日本映画が高評価!!!
エンパイア読者が選ぶ、オール・タイム・ベスト100

◎AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト映画
『最もスリリングなアメリカ映画ベスト100』
アメリカ映画界が選んだアメリカ映画のベスト100!!!
AFI『100年100本』シリーズ!スリルサスペンス映画編

◎英国映画協会のベスト映画企画
映画監督が選ぶ『史上最高の100本の映画』
日本映画がベスト1に輝く!!!
世界中の映画監督が選んだ映画の中の映画とは?

◎Time Out誌発表今すぐ見るべきベスト100
Time Out誌が選ぶ『史上最高の映画ベスト100』
イングマール・ベルイマン監督の描く宗教映画の古典
第10回カンヌ国際映画祭 審査員特別賞受賞

◎BBCのベスト映画企画
英BBC『100本の偉大なアメリカ映画』
批評家の選んだハリウッド映画のベスト100!!!
映画の歴史を作ったアメリカ映画の古典

◎BBCのベスト映画企画
英BBC『21世紀最高の映画ベスト100』
21世紀に生まれた映画のベストを決定!!!
しかし2000年の映画が選出!これ20世紀でしょ?

◎AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト映画
『史上最高の恋愛映画ベスト100』
アメリカ映画界が選んだアメリカ映画のベスト100!!!
AFI『100年100本』シリーズ!情熱的映画ランキング

◎AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト映画
AFI選定『最も笑えるアメリカ喜劇・ベスト100』
アメリカ映画界が選んだアメリカ映画のベスト100企画!!!
AFI『100年100本』シリーズアメリカ喜劇

◎映画雑誌『キネマ旬報』選定
『映画人が選ぶオールタイムベスト100 外国映画編』
キネ旬80周年企画!日本の映画人が選んだベスト映画!!
海外のベスト企画とは一線を画す映画が選出

◎AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト映画
AFI選定『偉大な映画ソング・ベスト100』
アメリカ映画界が選んだアメリカ映画のベスト100企画!!!
AFI『100年100本』シリーズ『偉大な映画ソング・ベスト100』

◎英国映画協会のベスト映画企画
『映画評論家が選ぶ映画ベスト100』
日本映画が6本選出!!!
世界中の映画評論家が選んだ映画の中の映画とは?

◎AFI(アメリカ映画協会)発表ベスト映画
AFI選定『偉大な50人のアメリカ人伝説スター』
アメリカ映画界が選んだアメリカ俳優のベスト50人!!!
歴史上の大スター50人を現代スター50人が紹介

 


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2019年11月30日

オスカー賞映画『アラバマ物語』反人種差別を訴える感動作/感想・解説・時代背景・60年代公民権運動

アラバマ物語(解説・時代背景 編)

原題 To Kill a Mockingbird
製作国 アメリカ
製作年 1962年
上映時間 129分
監督 ロバート・マリガン
脚本 ホートン・フート
原作 ハーパー・リー


評価:★★★★ 4.0点



この映画は、かつてハリウッド映画が持っていた、ヒューマニズムが感動を呼ぶ1本です。
ここでは、この映画の背景として描かれた大恐慌時代のアメリカ合衆国と、この映画の製作年代である60年代のアメリカ社会の様子を紹介する事で、この映画の主張がどういうものだったのかを明確にできればと思っています。
そんなアメリカ社会を2分する激動期の「公民権運動」と真正面から向き合った、この映画の「志の高さ」「ハリウッドの覚悟」を感じ胸が熱くなります。
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<目次>

映画『アラバマ物語』予告・出演者
映画『アラバマ物語』解説/映画の時代背景「大恐慌と黒人差別」
映画『アラバマ物語』解説/公開時の時代背景「60年代の公民権運動」
映画『アラバマ物語』解説/ハリウッドと公民権運動
映画『アラバマ物語』解説/60年代と公民権運動を描いた映画
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映画『アラバマ物語』予告

映画『アラバマ物語』出演者

アティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)/スカウト(メアリー・バダム)/ジェム(フィリップ・アルフォード)/ディル・ハリス(ジョン・メグナ)/ヘック・テイト保安官(フランク・オーヴァートン)/モーディ・アトキンソン(ローズマリー・マーフィ)/デュボース夫人 (ルース・ホワイト)/トム・ロビンソン(ブロック・ピーターズ)/キャルパニア(エステル・エヴァンス)/タイラー判事(ポール・フィックス)/メイエラ・バイオレット・ユーエル(コリン・ウィルコックス)/ボブ・ユーエル(ジェームズ・アンダーソン)/ステファニー・クロウフォード(アリス・ゴーストリー)/ブー・ラドリー(ロバート・デュバル)/ギルマー検事(ウィリアム・ウィンダム)/ウォルター・カニンガム・Sr(クラハン・デントン)/事務官(チャールズ・フレデリックス)/スペンス・ロビンソン(ジェスター・ヘアーストン)/サイクス牧師(ビル・ウォーカー)/フォアマン(ガイ・ウィルカーソン)/成人したスカウトのナレーション(キム・スタンリー)

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映画『アラバマ物語』解説

大恐慌時代の人種差別

この映画の舞台は、1930年代、大恐慌時代のアメリカ合衆国アラバマ州の田舎町です。
大恐慌時代は人々の困窮を生み、特に「アラバマ州=米南部」の白人低賃金労働者の生活を直撃し、農民は農地を追われ、労働者は失業し浮浪者が溢れたと言います。
関連レビュー:大恐慌を描いた映画リスト紹介
映画『グランドホテル』
大恐慌時代に撮影されたハリウッドの古典
オールスター映画のパイオニア「グランドホテル様式」

歴史上経験したことも無い、不況の嵐の中人々の生活は困窮を極め、家を追い出された浮浪者が溢れ、餓死する人々が路傍に朽ち果てて行く姿を日常的に眼にしたと言います。

そんな不況時には、しばしば社会階層の中の弱者、貧者と被差別民が人々のストレスのはけ口として標的になります。
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具体的に黒人差別の数字を上げれば、大恐慌時代白人の失業率は約30パーセントでしたが、黒人失業率は50パーセントに昇り、更に黒人賃金は白人労働者の最低賃金よりも30パーセント低い賃金しか得られなかったと記録にあります。
南北戦争から半世紀を過ぎ、黒人差別に関して白人の関心や庇護の動きも徐々に広がっていましたが、大恐慌の時代を迎えるとそんな活動も望むべくもなく、その生活は白人以上に困窮しました。

白人達にはルーズベルト大統領のニューディル政策の恩恵が有りましたが、そこでも黒人は蚊帳の外に置かれました。

当時の人種差別のあるアメリカ合衆国と、特にそれが激しい南部の黒人にとって、大恐慌の時代は厳しい受難の時だったでしょう。
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この映画は、原作者ハーパー・リー(右写真:晩年のハーパーリー) の子供時代の実体験を元にした小説です。

その時期の南部における黒人裁判はたとえ法廷に立ったとしても、白人だけが陪審員になる事がゆるされており、黒人が敗訴する運命でした。
しかし、それでも、裁判になるだけマシだと言わねばなりません。

なぜなら、法廷に立つことすらできず私刑(リンチ)によって、木にぶら下がっている黒人の姿は、南部では決して珍しいモノではなかったのです。
この映画では、主人公である弁護士がリンチを止めさせ、法の裁きを受けさせることに成功しますが、そんな現実を前に正義を訴えることの困難さが際立ちます。

関連レビュー:アメリカ黒人差別の歴史解説
映画『招かれざる客』
公民権運動が最盛期に取られた「反人種差別運動映画」
キャサリンヘップバーンのオスカー受賞作

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映画『アラバマ物語』解説

50〜60年代のアメリカ公民権運動

この映画でグレゴリー・ペック演じる正義感溢れる弁護士の言葉は、映画製作1963年当時の反人種差別を訴える人権保護主義者の主張だったでしょう。
1950〜60年代を通しアメリカ社会を分断した公民権運動に関し、1950年代以降を以下にまとめてみました。
<1950~60年代の公民権運動>
1954年5月:連邦最高裁が「ブラウン判決」によって、公立学校での人種別学校制度の撤廃を支持。
mock_Rosa.jpg1955年12月:アラバマ州モントゴメリーで、黒人女性のローザ・パークスがバスで白人に抗ったとして逮捕されたことから、マーティン=ルーサー=キング牧師が先頭に立ち、非暴力抵抗運動としてバス・ボイコット運動を指導。
(右:ローザ・パークス、後ろキング牧師)

1956年:アメリカ連邦最高裁は「バス車内における人種分離」は違憲との判決を示し、南部の白人は強く反発。
1957年:アーカンソー州「リトルロック事件」。黒人生徒9名の公立高校入学を州知事が阻止しようと州兵を動員。アイゼンハワー大統領も連邦軍を動員し黒人生徒の登校を守る事態に。
各地の公立学校で同様な事件が起こり、白人側の反発を呼びリンチ事件が多発した。
1960年:差別撤廃を求め「シットイン(黒人が立入を許されない場所での座り込み)」など非暴力抵抗運動を拡大し、南部諸州では当局が「治安維持」を名目に苛烈な取締。
mock_OleMisscrisis.jpg1962年秋:「人種差別の砦」と自認するたミシシッピー州で「ミシシッピー大学事件」(Ole Miss crisis)発生。黒人学生が大学入学を果たすが、これを拒否する州政府に対しジョン・F・ケネディー大統領は連邦軍を投入し2名の死者を出しながらも完遂。
(左写真:護衛され登校する黒人学生)

mock_birminghm1963.jpg1963年:アラバマ州において、キング牧師に率いられた「バーミンガム闘争」に参加していた「非暴力」のデモ行進の列に、警察犬が放たれ、高圧の放水が浴びせられる様子がTVで放映。
(左写真:「バーミンガム闘争」にて犬に追われる黒人男性)

1963年:アラバマ州にて 知事ジョージ・ウォレスが黒人の大学入学を阻止するため州兵を動員する「アラバマ大学事件」発生。
1963年8月:「ワシントン大行進」に20万人もの参加者。キング牧師が「私には夢がある」(“I Have a Dream”)と演説。

1964年夏:「ミシシッピー夏期計画(黒人の投票権登録推進運動)」において、3 名の公民権運動家を地元の「K・K・K」メンバーが惨殺。
1964年8月:リンドン・B・ジョンソン大統領は「1964年公民権法」を連邦議会で制定。アパルトヘイトを温存する学校区に対する、連邦政府資金援助の凍結。人種、肌の色による分離、差別を私的な宿泊施設レストラン等に対しても違法とする。
1965年2月:アメリカの黒人公民権運動活動家マルコムXが、脱退したネーション・オブ・イスラム教団により暗殺。
<マルコムXの演説映像>

1965年3月:アラバマ州において投票権獲得を要求する「セルマからモントゴメリーへの行進」で、白人警察官による黒人運動家3名の死者を出す「血の日曜日事件」発生。
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1965年8月:「1965 年投票権法」を、連邦議会で制定。
1968年4月:テネシー州メンフィスにおけるキング牧師暗殺。暗殺直後に、ロサンゼルスなど全米125の都市で一斉に暴動が発生した。

穏健派の黒人指導者キング牧師暗殺以降「ブラック・パワー」と呼ばれる、実力行使を辞さない黒人武装運動家が出現します。mock-blackPanther.jpg
急進派のSNCCや、武装闘争を主張したブラックパンサー党、黒人独立国の樹立を目標とした新アフリカ共和国などが現れ闘争を継続しました。
(右:ブラックパンサー党)

さらにその闘争は、ベトナム反戦運動や共産革命運動と連動し、アメリカ国内は破壊や暴動など混乱を深めます。

そんな社会的に混乱している最中の、1962年にこの映画は製作されています。
すでにアメリカ北部の人権擁護派をはじめ、黒人差別の撤廃はリベラルな勢力によって大きな声となっていました。
そのリベラルな勢力が大きくなればなるほど、南部の保守派白人達は黒人達に対する差別やリンチを過激化させていったのです。

結局1960年代〜70年代中頃まで、アメリカ国内は人種問題を火種として、内戦すら危ぶまれるような状況だったのです。
<公民権運動を描いたドキュメンタリー『私はあなたのニグロではない』>

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映画『アラバマ物語』解説

ハリウッドと公民権運動

ハリウッド映画界の1950年代は、アメリカ社会で吹き荒れた共産主義者の追放(マッカーシズム)に揺れていました。
その余波は60年代初頭にも残り、ハリウッドの大手スタジオやその関係者は政治的な作品や発言を控える傾向にありました。
しかし同時に、マッカーシズムに抵抗して人権を守る強い意志を持った映画人が、その声を上げるようにもなったのです。

そんな強い信念を持ったスターや映画監督は、人種差別問題、公民権運動にも積極的に関わるようになります。

まず最初に「公民権運動」に声を上げたのは、黒人の映画スター達でした。

アメリカのヴァージニア・コモンウェルス大学の歴史教授エミリー・レイモンド博士が、その本『自由を求めるスター:ハリウッド、黒人セレブ、公民権運動』の中で語っている内容を以下要約してみました。
シドニー・ポワチエ、サミー・デイビス・ジュニア、ハリー・ベラフォンテ、オシー・デイビス、ルビー・ディー、ディック・グレゴリーの6人は、最も早く運動に関わり、最も影響力を発揮したハリウッド黒人スターだった。
彼ら6人は1960年代を通じて、黒人以外のマーロン・ブランド、セオドア・ビケル、ダイアン・キャロル、ドロシー・ダンドリッジ、チャールトン・ヘストン、バート・ランカスター、レナ・ホーン、アーサー・キット、ポール・ニューマン、エリザベス・テイラーなどの「自由を求めるスター達」の運動参加を促し拡大させていった。スターにとって人種平等のために改革運動に参加することは、彼らの経歴にはリスクだった。それでも勇気を持って信念を表明した、これらのハリウッドスターによって、運動組織と運動家に注目を集める力となり、さらに財政的、戦略的、感情的な援助を提供した。
そして、1963年までに、公民権運動はハリウッドの有名人の間で「定着」し始める。
そして、ハリウッドスターは公民権運動の成功に不可欠な自由主義的支援の輪を形成する力として、その重要性を増して行く。
同時に、「自由を求めるスター達」は、映画でのアフリカ系アメリカ人の描写を改善し、映画界への黒人の進出の道を開き、公民権運動の精華をハリウッドにもたらした。

mock-pos2.jpgレイモンド博士によれば、ハリウッドスター達が公民権運動へ果たした役割が、過小評価されていると言います。
特に、サミー・デイビスJrはキング牧師のために、多額の資金提供を惜しまず、その活動を支えたと述べられています。

いずれにしても、当時のハリウッドメジャースタジオが政治的発言を避ける中、リスクを知りながら、個々の信念によって公民権運動に力を与えて行ったスターや監督の姿に尊敬の念を覚えます。
そして、1962年という公民権運動の早い段階で発表されたこの『アラバマ物語』も、間違いなくハリウッド映画界の「プライド=良心」を示した、尊敬に値する一本だと思います


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映画『アラバマ物語』解説

60年代と公民権運動を描いた映画

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